2020.10.30
キャリア14年目となった今季、ラジョン・ロンドはロサンゼルス・レイカーズ在籍2年目を迎え、自身2度目となるNBAチャンピオンに輝いた。
ケガのため23試合の欠場を余儀なくされたとはいえ、レギュラーシーズンでは平均20.5分7.1得点3.0リバウンド5.0アシストを記録。プレーオフでは平均24.7分8.9得点4.3リバウンド6.6アシスト1.4スティールと貴重な働きを見せ、マイアミ・ヒートとのNBAファイナルでも平均26.0分8.7得点5.2リバウンド5.5アシスト1.0スティールとバックアップとして見事な活躍だった。
ロンドには“プレーオフ・ロンド”という異名があり、プレーオフで真価を発揮すると評されている。事実、レギュラーシーズン通算の平均31.0分10.2得点4.7リバウンド8.3アシスト1.7スティールよりも、プレーオフ(平均35.9分13.3得点5.9リバウンド9.0アシスト1.8スティール)の方が軒並み好成績を残している。
だがロンドはこのニックネームをあまり喜んで受け入れてはいなかった。そして10月14日(現地時間13日)に出演した『ESPN』の「The Jump」で、ロンド本人がその理由をこう明かしていた。
「僕のキャリア全体を見てほしい。確かにこの数シーズンというもの、いくつかケガに見舞われたし、挫折することもあった。だけど、僕はいつだってハイレベルなパフォーマンスを見せてきた。それに僕はいろんなことに対してうまく対処してきたし、すごくいいキャリアを送ることができていると思うね」。
プレーオフという舞台は、チームの主力であればプレータイムが伸び、活躍する機会が増えることは当然と言えば当然。なかには失速する選手もいるのだが、ロンドはプレーオフという大舞台で与えられた機会を最大限に活かし、チームの勝利に貢献しているということ。
ロンドは今年レイカーズで優勝したことで、ボストン・セルティックス(2008年)とロサンゼルス・レイカーズ(20年)という2チームで優勝を飾った史上初の選手に。そしてプレーオフ通算アシスト数(1086本)ではNBA歴代6位に浮上。
来季の契約はプレーヤーオプションながら、約269万ドル(約2億8245万円)と破格。今後の去就は不透明ではあるものの、もっと多くの年俸を手にすることは十二分に可能だろう。
はたして、現役屈指の司令塔はどのような決断を下すのか。今後の動向に注目していきたい。
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