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先日、ニューオーリンズ・ペリカンズのヘッドコーチ(HC)に就任したスタン・バン・ガンディは、これまでマイアミ・ヒート、オーランド・マジック、デトロイト・ピストンズで指揮を執ってきた。
レギュラーシーズンで通算523勝384敗(勝率57.7パーセント)、プレーオフでも通算48勝43敗(勝率52.7パーセント)といずれも勝率5割以上の戦績を残しており、マジックではドワイト・ハワード(現ロサンゼルス・レイカーズ)という当時リーグ最高級のビッグマンを中心とした布陣で5シーズン全てにプレーオフ進出。2009年にはNBAファイナルへと導いた実績を持つ。
そんな中、ギルバート・アリーナス(元ワシントン・ウィザーズほか)が先日公開された自身のポッドキャスト番組「No Chill Podcast」にて、バン・ガンディの下でプレーした時のことをこう語っていた。
「俺はね。スタンが選手たちにとってどれだけ魅力的なのか見てきたんだ。彼は笑って、ジョークを飛ばして、もう本当にいい人さ。選手たちと一緒に笑うし、ジョークも言うし、ゴルフのスイングについても話すんだ」。
アリーナスは2010-11シーズン途中にウィザーズからマジックへ移籍。バン・ガンディHCの下で約1シーズンプレーし、49試合(うち先発は2試合)に出場して平均21.8分8.0得点2.4リバウンド3.2アシストを残したものの、翌シーズンはメンフィス・グリズリーズへと移籍。
ウィザーズ在籍時には平均25.0得点5.7アシスト1.8スティールを残し、オールスターに3度選ばれたものの、マジック移籍時は膝のケガを負った後であり、全盛時が過ぎていたこともあり、大きなインパクトを残すことはなかった。
そんなアリーナスだが、バン・ガンディについて「コーチとしてのスタンの唯一の問題は、彼が他人の気持ちをよく分かってくれる人ではなかったということ。彼はバスケットボールプレーヤーのことを理解した人物だったんだ。ジムから一歩外に出たら、そこには個性というものがなかったね」と明かした。
ペリカンズにはザイオン・ウィリアムソンやブランドン・イングラム(制限付きフリーエージェント)、ロンゾ・ボールといったヤングコアがおり、バン・ガンディには彼らの教師となって成長を促進させること、特にディフェンス面の改善が期待できる。
アリーナスが指摘したとおり、バン・ガンディはコート外ではあまりコミュニケーションを取らないのかもしれないが、プライベートな時間は誰にでも必要なもの。チーム練習やフィルムセッション、ミーティングや試合中に選手たちとしっかりコミュニケーションをとることができるのであれば、大きな問題にはならないはずだ。
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