2020.01.21
11月14日(現地時間13日)に行われたボストン・セルティックス戦。ワシントン・ウィザーズはリーグトップの戦績を誇るチームを相手に同点11回、リードチェンジ10回の熱戦を演じるも、133-140で敗れた。
そんな中、両チームの中で最も輝きを放っていたのはブラッドリー・ビールだった。ウィザーズをけん引するオールスターガードは、前半だけで24得点、第4クォーターにも13得点の集中砲火を見せて、ゲームハイの44得点をたたき出した。
セルティックスにリードを奪われる中、確固たる自信の表れか、ビールの表情には笑みがこぼれていた。それもそのはず、この日のビールはフィールドゴール27投中17本(うち3ポイントは6投中4本)成功、フリースローも8投中6本を沈めるほど絶好調。
ケンバ・ウォーカーやマーカス・スマート、ジェイソン・テイタムなど、セルティックスが送り込んできたディフェンダーを相手に高確率でショットを放り込み、キャリア14度目の40得点ゲーム(今季2度目)を達成。
『NBC Sports Washington』によると、ウィザーズのフランチャイズ史上、ビールは40得点以上を挙げた回数で歴代3位。ビールの上にいるのはウォルト・ベラミー(元ボルティモア・ブレッツほか/23度)とギルバート・アリーナス(元ウィザーズほか/28度)のみ。
ウィザーズの歴史上においても、フランチャイズを代表する選手となったビールは、今季9試合に出場して平均36.1分28.1得点4.8リバウンド6.4アシスト1.1スティールと、申し分ない成績を残している。
「チームで133得点したら、試合に勝つべきなんだ。特にアウェーの試合ではね」と試合後にもらしたビール。セルティックスと競り合うも、今季3勝目を挙げることができなかったことを悔やんだものの、ビール個人としてはリーグ最高級のシューティングガードへと飛躍を遂げたと言っていい。
この日のビールは44得点に加えて5リバウンド6アシスト1スティール。キャリアを積むことによって、プレーメイクもこなすオールラウンダーとなったビールはキャリア通算で40得点5リバウンド5アシスト以上の試合を9度も達成し、フランチャイズ史上トップに躍り出た。
ビールは今季だけでも40得点5リバウンド5アシスト以上を2度記録しているのだが、これはリーグ全体で見てもジェームズ・ハーデン(ヒューストン・ロケッツ)しかクリアしていない高水準となっている。ウィザーズが誇るエースは、リーグ最高級のシューティングガードとして、今後もチームをけん引していくに違いない。
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