2021.02.24
2月17日(現地時間16日)。ブルックリン・ネッツは敵地PHXアリーナに乗り込み、フェニックス・サンズ戦に臨んだ。
フルメンバーをそろえ、6連勝中と絶好調のサンズに対して、ネッツは3連勝中とはいえ、この日はケビン・デュラント(ハムストリング)、カイリー・アービング(腰)が欠場と、いわば飛車角落ちの状態に。
戦力充実のサンズは序盤から点を重ねていき、前半残り1分33秒にクリス・ポールの3ポイントが決まり、この試合最大となる24点差(73-49)をつけ、前半を終えて21点差(75-54)と大量リードを奪う。
だがネッツには3シーズン連続で得点王に輝いているもう1人のスーパースター、ジェームズ・ハーデンがいた。デュラント、カイリーとプレーする際はポイントガードを務めるハーデンだが、サンズ戦ではプレーメイカーを務めつつ、アグレッシブなスコアラーと化してネッツをけん引。
12点差に縮めて最終クォーターを迎えると、ネッツの追い上げはさらに続き、残り31.4秒にハーデンが長距離砲を沈めてネッツがこの試合初のリード(126-124)を奪う。その後ネッツはサンズのオフェンスを守り切り、ハーデンがフリースロー2本を決めて最終スコア128-124で大逆転勝利。
前半終了時点で21点ビハインドを背負いながら逆転勝利したことで、ネッツは1976-77シーズンにABAからNBAへ参戦後、前半終了時点としてはフランチャイズ史上最多得点差からの大逆転劇となったのである。
ネッツでは「これこそがチームの本当の定義というもの。1人や2人欠けても、ほかの選手が代わりに活躍するのさ」と語ったハーデンがいずれもゲームハイとなる38得点11アシストに7リバウンド、ジョー・ハリスが22得点、ジェフ・グリーンが18得点8リバウンド、タイラー・ジョンソンが17得点、ランドリー・シャメットが13得点をマーク。後半にはハリスが15得点、ベンチ陣が40得点をたたき出し、終盤の大逆転へとつなげた。
「今、(ロッカールームは)大盛り上がりさ。選手たちが興奮している。このチームの士気を高めるには最高の勝利だ。ケビンとカイリーがいない中で、24点差を覆す方法を見つけたんだ。彼らは根性を見せてくれたよ」と、スティーブ・ナッシュHC(ヘッドコーチ)は選手たちの奮戦を称えていた。
一方、サンズは約47分30秒もリードを保ち、チーム全体でフィールドゴール成功率54.5パーセント(48/88)、3ポイント成功率43.2パーセント(16/37)、ターンオーバーをわずか6本に抑えながら黒星を喫することに。
ポールの29得点7アシストを筆頭に、デビン・ブッカーが22得点7アシスト、ディアンドレ・エイトンが16得点9リバウンド、ジェイ・クラウダーが15得点7リバウンド、ミケル・ブリッジズが10得点6リバウンドと、スターター全員が2ケタ得点を残すも、思わぬ形で連勝ストップとなった。
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