2021.02.19

レイ・アレンが36歳で試合を支配し続けるレブロンについて「特に驚くことではない。なぜなら…」

アレン(右)はヒート時代にレブロン(左)とチームメートだった[写真]=Getty Images
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長く現役生活を送るために必要なことを語るアレン

 かつてリーグを代表するシューターとして数々の試合で活躍し、NBAの歴史に名を刻んだレイ・アレン。ボストン・セルティックスとマイアミ・ヒート在籍時には優勝を経験し、歴代通算3ポイントシュート成功数は2,973本と堂々の歴代1位に君臨している。

 2016年に正式に引退を表明し、2018年にはバスケットボールの殿堂入りを果たしたアレン。多くの人々が認める偉大な選手であるが、彼は『CBS』をとおしてとある興味深いコメントを残している。それはヒート時代にともに優勝を達成したレブロン・ジェームズ(ロサンゼルス・レイカーズ)に関するものだった。

 インタビューでレブロンが今季キャリア18シーズン目、36歳でありながらも未だに試合を支配し続けていることを驚いているかと聞かれたアレンは、「特に驚くことではない」と返答。「これはほかのスポーツでも言われる典型的なことなのだけれど、理由としてはアスリートのキャリア前半が重要であるということなんだ。その期間に注意を払わなければ、現役生活は終わってしまう」と、話の本題へと入っていった。

「レブロンの場合、キャリア前半から念入りにストレッチをして肉体を鍛え上げ、食事では体にいいものを口にしてきた。そしてそれらに詳しいエキスパートを雇ってきた」と、語るアレン。レブロンが徹底した心身のメンテナンスを行うために、多額の投資をしていることは有名な話だ。その効果が現在の高いパフォーマンスにつながっていることは間違いないだろう。

「現役を続けるためにも投資は必要だ。でも肉体をきちんとケアしなければ、長く現役生活を送ることはできない」と、アレンは続ける。「そして長くプレーができないなら、お金を稼ぐことだってできない。だからこそケアに必要な投資というのは、長い期間高いレベルで戦うためにもトータルでみれば必要なことなんだ」と話を締めくくっている。

 現役時代のアレン自身も、自ら確立したシューティングのルーチンを継続し、食事では飲酒を控えるなど極めてストイックな性格として知られていた。2013ー14シーズンを最後にコートを去ってからも、その肉体は常にシェイプされており、正式に引退を表明するまでの間にも、ゴールデンステイト・ウォリアーズなどの強豪球団との契約が噂されていた。アスリートという職業の特性上、彼らは限られた期間で大きな契約金を稼がなければいけない。その資本となる肉体のケアの重要性をアレンは熟知しており、今回その見解を彼はつづってくれた。

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