2021.03.31

ネッツで新たな役割をこなすオルドリッジ「オールスターになるために来たんじゃない」

ネッツへ加入したオルドリッジ[写真]=Getty Images
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「僕は自分の価値を持ち込もうとしている。自分が得意とするものをもたらして、このチームの勝利を助けようとしているんだ」

 3月31日(現地時間30日、日付は以下同)。ブルックリン・ネッツは29日に今季終了までの契約を結んだラマーカス・オルドリッジの入団会見を行なった。

 キャリア15年目、35歳のベテランビッグマンは、これまでのキャリアをポートランド・トレイルブレイザーズ、サンアントニオ・スパーズで過ごしており、イースタン・カンファレンスのチームでプレーするのは初めてのこと。

 ネッツはフランチャイズ史上初のNBAチャンピオンを目指して戦っており、31日にフィラデルフィア・セブンティシクサーズがデンバー・ナゲッツに95-104で敗れたことで、両チームがイースト首位タイとなって32勝15敗で並んだ。

 シクサーズはオールスターセンターのジョエル・エンビードをケガで欠いているとはいえ、それはネッツも同じ。ケビン・デュラントをハムストリングの負傷により1か月以上も欠いており、オルドリッジが加わることになるため、さらなる戦力増強となることは間違いない。

 ネッツにはデュラントのほか、ジェームズ・ハーデンカイリー・アービングディアンドレ・ジョーダンブレイク・グリフィンと、オールスター選出経験を持つ選手がすでに5人も在籍している。さらにジョー・ハリスジェフ・グリーン、ブルース・ブラウン、ランドリー・シャメットニコラス・クラクストン、ティモティ・ルワウ・キャバロといった選手がおり、リーグ随一の豪華戦力となっている。

 スパーズとのバイアウト後、ネッツの選手でオルドリッジへ最初にコンタクトを取ってきたのはデュラントで、ハーデンとも話したことを明かしており、スティーブ・ナッシュHC(ヘッドコーチ)は元オールスタービッグマンについてこう話す。

「彼には3ポイントを沈める能力がある。だからフロアを広げることができるんだ。彼は理解しているよ。ここはこれまでとは違うチームであり、役割も違うということをね。彼にはこれまでのプレーとこのチームにおけるプレー、その両方のバランスを見つけてほしいね」。

  

 オールスター選出7度、オールNBAチーム選出5度を誇り、キャリア平均19.4得点8.3リバウンド2.0アシスト1.1ブロックを記録するオルドリッジは、ポストプレーやミドルレンジにロングレンジジャンパー、フェイダウェイジャンパーを駆使して得点を量産できる。また、ここ2シーズンは3ポイント試投数が平均3.0本を超えており、いずれも36.0パーセント以上と、まずまずの成功率を残している。

 レギュラーシーズン終盤戦ならびにプレーオフにおいて、オルドリッジには3ポイントラインにポジショニングしてスペースを作ること、必要な場合はポストで得点を求められるだろう。ディフェンスでは身体を張って相手チームのビッグマンをガードすることが主な役割と言える。

「僕はオールスターになるためにここへ来たんじゃない。それは僕がやろうとしていることではない。僕は自分の価値を持ち込もうとしている。自分が得意とするものをもたらして、このチームの勝利を助けようとしているんだ。オールスター入りするかどうかについては全く心配していない」とオルドリッジは意気込む。

 ネッツではジョーダンが先発センターを務めていることから、オルドリッジはベンチスタートでプレーすることになるかもしれない。だが先発出場するチャンスはあると指揮官は話しており、オルドリッジ自身も「自分の役割をこなし、その座もつかんでみせるよ」と語っていた。

 デュラントの復帰は来週になりそうだが、オルドリッジがラインナップに加わることで、ネッツへどんな変化をもたらすことができるのか。新天地でロールプレーヤーとしてプレーするオルドリッジの動向に注目していきたい。

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