2021.06.17

ブルックスHCが契約満了、ウィザーズGM「とても難しい判断だった」

2016年から5シーズンもの間ウィザーズを指揮していたブルックスHC[写真]=Getty Images
バスケ情報専門サイト

「世界中が新型コロナウイルスで困難なときに、しっかりと指揮をとってチームをまとめてくれた」

 6月17日(現地時間16日)、ワシントン・ウィザーズは、指揮官であるスコット・ブルックスHC(ヘッドコーチ)の契約を更新しないことを発表した。これにともない今季で契約は満了となり、ウィザーズは新たなヘッドコーチを探すことになった。ブルックスHCは2016年に指揮官として就任すると、今季までの5シーズンで183勝207敗を記録。ウィザーズを3度のプレーオフへと導いた。

 今回ブルックスHCの退団について、ウィザーズのトミー・シェパードGM(ゼネラルマネージャー)が言及。「(シーズン終了後に)しっかりと検討した。いかにこのチームを今後強くしていくか、いろいろ話し合って検討した結果、ブルックスHCと再契約しないと判断した。とても難しい判断だった」と、語っている。

「彼は素晴らしい人で、選手としてもコーチとしても実績が豊富でたくさん経験もしてきた。(DCの)コミュニティにも欠かせない存在だ。ここ15カ月はNBAだけでなく、世界中が新型コロナウイルスで困難なときに、しっかりと指揮をとってチームをまとめてくれた」と、これまでの功績もたたえている。

今シーズンは、ウェストブルック(右)と強固な信頼関係を築いていたブルックスHC(左)[写真]=Getty Images

「組織としてやるべきことは、いかにチームを常勝チームにするかだ」

 またウィザーズがブルックスHCの契約を更新しなかった理由について、シェパードGMは以下のように説明している。

「ブルックスHCとここ2週間どうチームをレベルアップできるか話しあった。その結果、私たちは新たな方向に進む決心をした。(シーズン終了後に)ラッセル(ウェストブルック)がブルックスHCを絶賛していた。もちろんそういう意見も考慮したが、組織内のいろいろな人と話しあったので、皆が残念がっていることはよくわかっている。私もつらいが、組織としてやるべきことは、いかにチームを常勝チームにするかだ」

 5シーズンもの間、チームを引っ張り続けたブルックスHCと別れを告げたウィザーズ。しかしシェパードGMは「(次のコーチは)慎重に丁寧に包括的に探していきたい。いろいろな候補を検討していく予定だ」と、新ヘッドコーチについて述べ、「とにかく焦らず、最も適している人が見つかるまで、じっくりと検討していきたい」と、次のビジョンについてコメントしている。果たして来シーズンは誰がウィザーズを指揮することになるのか、注目されることだろう。