2021.07.26
今シーズンでNBAキャリア4年目を迎えたカイル・クーズマ(ロサンゼルス・レイカーズ)は、ここまでそのプレースタイルを大きく変化させてきた。最初の2年間はチームのスコアラーとして活躍し、1年目は平均16.1得点、2年目は18.7得点をマーク。しかし3年目にはロスターやコーチ陣が大きく入れ替わると、それに伴ってクーズマの役割も変化した。
レブロン・ジェームズとアンソニー・デイビスを主軸としたことで、クーズマはベンチスタートがメインとなり、ディフェンスやリバウンドなどの活躍が要求された。だが見事に“ロールプレーヤー”としての責務を果たし、昨季は優勝に貢献している。また今季はキャッチアンドシュートやトランジションなど、オフェンスにも磨きをかけて万能戦士へと開花しているようにみえた。
しかし『FadeAway World』によれば、クーズマ本人は「きちんと自分の役割が定められたうえでプレーしたいというのが僕の望みだ」と、自身の役割について本心を述べたそうだ。これまではそのとき求めれらたプレーをこなすことで、変化に順応しながらチームの期待に応えてきたわけだが、クーズマは一貫性の欠けた役割を背負うことをあまりよく思っていない様子だ。以下のようにコメントを続けている。
「(いろいろな役割をこなすことは)間違いなくできると思っている。でも僕自身が一番自分のことや自分の能力をわかっている。だからこそ一貫性のない役割をずっと続けることは本当に難しいんだ。来季はより明確な役割を持ってプレーできることに期待している」
今季プレーオフ ファーストラウンドで敗退したレイカーズは、いち早くオフシーズンに突入しており、現在チームは来季の優勝を目指してロスターの編成にフォーカスしている。そのようななかでクーズマは波紋を呼ぶようなコメントを発しており、今後レイカーズはクーズマの役割を明確化していくことも夏の課題となりそうだ。
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