2021.11.09

今季初出場を飾ったサージ・イバカ「再びコートへ送り出してくれたコーチに感謝」

ホーネッツ戦で今季初出場となったイバカ[写真]=Getty Images
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 11月8日(現地時間7日、日付は以下同)。ロサンゼルス・クリッパーズはホームのステープルズ・センターでシャーロット・ホーネッツを120-106で下した。

 第4クォーター残り7分9秒の時点でホーネッツは9点をリードしていたものの、クリッパーズがそこから22-0のランで115-102と逆転に成功している。

「あれが我々のディフェンスだ。我々のディフェンスは本当に(相手を)見つけ出していたし、フィジカル面、細かい部分の注意という点でも非常に良くなっていた。前半はフィジカル面で全然良くなかったからフォーカスしていたんだ」。

 タロン・ルーHC(ヘッドコーチ)は試合後にそう語り、選手たちが見せた窒息ディフェンスを称賛。この勝利でクリッパーズは4連勝とし、ウェスタン・カンファレンス5位タイの5勝4敗とした。

 この試合ではエースのポール・ジョージが20得点9リバウンド8アシスト、レジー・ジャクソンが19得点6アシスト、ニコラ・バトゥームが16得点6リバウンド3スティール、イビツァ・ズバッツが14得点11リバウンド2ブロックをマーク。ベンチスタートのルーク・ケナードが18得点3アシスト、テレンス・マンが17得点10リバウンドを残したほか、サージ・イバカが今季初出場を飾ったことも朗報と言っていいだろう。

 背中を痛めたことで、今年3月中旬から5月中旬まで欠場していたベテランビッグマンは、レギュラーシーズン最後の2戦に出場し、プレーオフのファーストラウンド(対ダラス・マーベリックス)もプレーするも、第2戦の出場を最後に再び戦線離脱となり、6月に手術を受けていた。

 第1クォーター残り3分52秒で今季初めてコートへ立ったイバカは、計8分20秒のプレータイムでフィールドゴール3本全てミスして無得点に1リバウンド1アシスト1ブロックで初戦を終えた。

「今の僕にとって最も重要なのは耐えること。チームメートたちと一緒になって一生懸命やろうとしているところだ。まるでこの1年で初めてのゲームだった。でも今の僕は健康体だ。いい状態で戻ることができたよ」とイバカ。

 昨年のオフに加入し、昨季は主にスターターとして出場して平均23.3分11.1得点6.7リバウンド1.8アシスト1.1ブロックを残していただけに、背中のケガから健康体を取り戻すべく、多くの時間をリハビリに割いたことは容易に想像できる。

 今季初戦について、32歳のビッグマンは「大変だった。いつものことだけどね。つらかったけど、僕を再びコートへ送り出してくれたコーチに感謝したい」と口にし、「これからジムに行って次の試合に向けて準備する。次のゲームに向けてフォーカスしていかなきゃ」と気を引き締めていた。

 イバカの戦列復帰により、クリッパーズはズバッツ、アイザイア・ハーテンスタイン、イバカと3人のビッグマンを抱えることとなった。ジョージは「彼はリーグの中でも有能なショットブロッカーでリムプロテクターの1人。彼が戻ってくれたことで、僕らのディフェンスはさらに良くなっていくさ。それにスイッチしてガード陣を守ることができ、フロアを広げることもできる」とベテランビッグマンに期待を寄せている。

 復帰直後のため、出場時間の制限はまだあるだろうが、イバカのような経験豊富なビッグマンがラインナップに加わったことは、クリッパーズの選手層をさらに厚くすることだろう。

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