2022.02.17
ザイオン・ウィリアムソンは、2003年にレブロン・ジェームズがNBAに入団して以来の最高傑作として、ケタ外れの活躍が期待されてきた。トラックと比較される強靭なフィジカルと驚異のアスレチック性能を活かし、高校時代から無数のハイライトを生み出してきたモンスターは、2019年のドラフト1位指名でニューオーリンズ・ペリカンズに加入。昨年はオールスターにも選出されるなど、秘めたポテンシャルはいまだ底知れないが、一方で、デビュー前からケガに悩まされ、デビュー以降は1シーズンをフルで戦い抜いたことがない。
ザイオンは現在、今夏のオフに骨折した右足の治療に専念している。当初は2〜3週間での復帰が見込まれていたが、完治の遅れから、昨年12月にはさらに4〜6週間の離脱が発表されたばかり。また、同時期にはフィルムセッションでの居眠りや不摂生なども報告され、プロとしての自覚不足に批判が集まっている。
そんな後輩の現状を見かねて、シャキール・オニールが喝を飛ばしている。とりわけ、同じ重戦車タイプの選手として、度々指摘されている体重問題は管理の難しさを理解しているのだろう。事実、デューク大学出身のパワーフォワードはここ数カ月の間で、体重が330ポンド(約150キロ)を超えたという噂や一目でウエイトオーバーだとわかる写真などが拡散されてきた。
「ベテランや彼(ザイオン)の周囲の人たちが言っていることはよくわかる。だが、いつか彼は、自分がどういう選手として認知されたいか、決意を示さなければならない」
「『俺はリーグで最高の選手と思われ、そうなりたいのか? なれるのか?』と、自分自身に問いかける必要がある。鏡を見ろ。『分かるか? 今の俺は、高校時代やデュークのときの自分には見えない。いくらか太ってしまった。体を絞るためには何をすべきだろうか』と聞いてみればいい。そうして、次のレベルに到達するんだ」
また、『TNT』でシャックとともにコメンテーターを務めるチャールズ・バークレーも、“チャック節”を交えながらザイオンに減量を促している。
「俺流のダイエットをしてもらわないとな。もし“美味い”と思ったら、それを吐き出すんだ。ただ、ウェイトをコントロールできれば、10億ドル(約1150億円)を稼げるだろう」
“怪物”は今、選手生命の岐路に立たされている。果たして、ザイオンは自らをコントロールし、先輩たちの期待に応えることができるだろうか。
文=Meiji
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