2022.03.25

膝の痛みのため戦線離脱したモラント…3年目のスタッツがヒートのレジェンドと酷似?

モラントとウェイドの3シーズン目のスタッツが酷似と話題に[写真]=Getty Images
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 3月25日(現地時間24日、日付は以下同)。メンフィス・グリズリーズは、膝の痛みが続いているジャ・モラントがもう2週間を欠場し、再検査を受けると発表した。

 22歳のモラントは、今季ここまで平均27.6得点5.7リバウンド6.7アシスト1.2スティールを記録するオールスターガード。だが膝の痛みのため2試合連続で欠場しており、戦線離脱することに。

 25日のインディアナ・ペイサーズ戦を前に、テイラー・ジェンキンスHC(ヘッドコーチ)は記者たちの前で「我々はプレーオフ前に彼が完全に回復してくれると期待している。(レギュラー)シーズンの残り2週間半でそうなることを楽しみにしている」と話しており、プレーオフへ向けてエースが完全体を取り戻すことを期待しているようだ。

 ペイサーズ戦でもモラントの代わりとしてタイアス・ジョーンズが先発ポイントガード入りしており、チームはここまでモラント欠場試合で15勝2敗と、選手層の厚さがあるため、指揮官はプレーオフに向けて若手やこれまであまり起用していなかった布陣をテストすることも考えているのかもしれない。

 そんななか、24日に『StatMuse』が興味深いツイートを投稿。キャリア3シーズン目のモラントの成績が、マイアミ・ヒートへ3度の優勝をもたらしたレジェンドのドウェイン・ウェイド(元ヒートほか)と酷似しているというのだ。両選手の3シーズン目のスタッツは下記のとおり。
※左側がウェイド、右側はモラント、%=パーセント

■キャリア3シーズン目のスタッツ比較

平均得点 27.2得点:27.6得点
平均リバウンド 5.7本:5.7本
平均アシスト 6.7本:6.7本
フィールドゴール成功率 49.5%:49.3%
オフェンシブ・レーティング 115.4:115.6

キャリア3年目で優勝&ファイナルMVPを手にしたウェイド
リーグ2位の戦績でプレーオフへ臨むことが濃厚な今季のモラント

 ウェイドは2003年ドラフト1巡目全体5位でヒートから指名され、ルーキーシーズン(03-04)からプレーオフで活躍し、カンファレンス・セミファイナルへ進出。翌04-05シーズンからリーグ最高級のビッグマン、シャキール・オニール(元ロサンゼルス・レイカーズほか)が加入し、NBAファイナルまであと1勝に迫った。

 そして3シーズン目となった05-06シーズン。ヒートは現球団社長のパット・ライリーがシーズン途中に指揮官へ復帰するなど不安定な戦いぶりを見せていたものの、プレーオフが始まるにつれてチームがまとまり、ダラス・マーベリックスとのNBAファイナルで2連敗から4連勝とまくし立てて球団史上初優勝。シリーズ平均34.7得点7.8リバウンド3.8アシスト2.7スティールを残したウェイドが文句なしのファイナルMVPを獲得している。

 一方のモラントは、新人王を獲得したものの、ルーキーシーズン(19-20)はプレーイン・ゲームでポートランド・トレイルブレイザーズに敗れてプレーオフをあと一歩で逃した。だが昨季はプレーイン・ゲームでサンアントニオ・スパーズ、ゴールデンステイト・ウォリアーズを下してプレーオフ進出。

 ユタ・ジャズに1勝4敗で敗れたことで、ファーストラウンド敗退となったものの、モラントはシリーズ最多の平均30.2得点に4.8リバウンド8.2アシストの大活躍を見せていた。

 グリズリーズは24日終了時点でウェスタン・カンファレンス2位の50勝23敗。25日にペイサーズを133-103で下したことでプレーオフ進出が決定し、フェニックス・サンズ(59勝14敗)に次いでリーグ2位の戦績でレギュラーシーズンを終えることが濃厚。モラントが健康体を手にしてグリズリーズがプレーオフへ臨むことができれば、飛ぶ鳥を落とす勢いで勝ち上がっていく可能性はあるだろう。

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