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9月29日。ワシントン・ウィザーズのカイル・クーズマがPUMA HOUSE(東京都港区)にて、「NBAジャパンゲームズ2022」でお披露目となるプーマのシューズの発売を記念して、日本のメディアとのインタビューに応じた。
30日と10月2日にさいたまスーパーアリーナでゴールデンステイト・ウォリアーズとのジャパンゲームズに臨むウィザーズは、前日夜に日本へ到着。29日に都内某所でチーム練習と囲み取材に応じたクーズマは「日本は最高だね。アジアでまだ来たことがないところで、ずっと行きたいと思っていたところなんだ。僕の大好きなファッションや食べ物、日本はいろんなことがあると聞いているんだ」と、初来日を楽しんでいた。
昨季ウィザーズで初のシーズンをプレーした27歳のフォワードは、66試合に出場して平均33.4分17.1得点8.5リバウンド3.5アシストを記録。主軸としてオフェンスとディフェンスの両面で貴重な働きを見せた。
ロサンゼルス・レイカーズでNBAデビューした男は2017-18シーズンに平均16.1得点6.3リバウンド1.8アシストを残してオールルーキーファーストチーム入りを飾り、19-20シーズンにはキャリア3年目でNBAチャンピオンも経験。
今季で6シーズン目を迎えるクーズマは「すでにNBAのチャンピオンシップは勝ち取っているから、次のゴールとしてはおそらくオールスターになることだね。それがこの業界におけるトップだから。オールスターに選出されることも自分にとって大事なんだけど、やはり勝ち続けて、またチャンピオンシップを奪還する。それも僕にとって大事なこと」と今後のキャリアについて語っていた。
そのクーズマは、オフシーズンにジャパンゲームズでマッチアップすることが予想されているドレイモンド・グリーン(ウォリアーズ)や、ウォリアーズとウィザーズなどでスコアラーとして活躍したギルバート・アリーナス(元ウィザーズほか)のポッドキャスト番組へ出演して自身の考えを口にしている。
そこで今回は、NBAで3ポイントの3点ではなく4点が加算される4ポイントショットの導入案や、シーズン中のトーナメント開催案が出ていることもあり、「もしあなたがルールを1つ変えられるとしたらどうしますか?」と聞いてみた。
するとクーズマの豊かな表情筋がこわばり、数秒間の沈黙に。少し心配になったので「ダメな質問でしたか?」と聞いてみると、「いや、そんなことない。いい質問だ」とすぐさま返答し、じっくり考えてくれた。そこでクーズマが出した答えは下記のとおり。
「4ポイントショットかな。その方が、ゲームにいろんなふくらみが出てくると思うから。ショットがうまい人は遠くから、4ポイントショットを決めればいいし、ショットが得意でない人であればまずドライブすればいいと思う。もうちょっとディフェンスが守れるようにしてあげたいと思うんだ。今のNBAはどちらかと言うとオフェンス寄りになってしまっているから、ディフェンスがきちんと守れるようにしてあげたいと思う」
クーズマはオフェンスでポストプレーからドライブ、ジャンパー、3ポイントと難なくこなし、クラッチショットを突き刺すことも可能な勝負強さの持ち主。その一方で、ガードからフォワード、センターまで複数のポジションをガードできるディフェンス力も兼備しており、ウィザーズ随一のスイッチディフェンダーでもある。
彼が出した答えには、オフェンスとディフェンスの両サイドへの思いやりが言葉と表情から見てとれた。そんなクーズマの足元を支えるのはプーマ。2006年にライフスタイルシューズとして発表された「BLAZE OF GLORY」(ブレイズ オブ グローリー)がベースになったバスケットボールシューズを着用してプレーしている。
30日、10月2日のジャパンゲームズでは、1日に発売する「TRC BLAZE COURT TOKYO HARAJUKU」が初お披露目予定。このモデルのアッパーにはメッシュ素材にシンセティックスウェードの補強パーツを使用して足のホールド感を強化しつつ、安定感を生み出すTPUサイドウォールも搭載、ミッドソールには軽量でクッション性と反発性を兼備した“ProFoam”(プロフォーム)を、アウトソールにはグリップ力の高いフルラバーを採用しており、攻防両面でコートを駆け回るクーズマをサポート。
とはいえ、充実の機能を兼ね備えたこのモデルを見て真っ先に思うのはやはりそのカラーリングだろう。最初にこのモデルを目にした時の印象をクーズマはこう話してくれた。
「すごい、美しいと思ったね。実はもう、これではないんだけど、(このモデルの)何種類かを夏の間履いているんだ。何種類か履いていたんだけど、PUMAからTRC BLAZE COURTを見た時には本当に美しいなと。レオパード柄もそうだし、カラフルで、トップの部分もいいよね。僕はピンクの長袖(のセーター/昨年11月に“袖の長すぎる”ピンク色のセーターで試合会場に現れて話題となった)も着ちゃうくらいだから、色物が好きなんだよね。ちょっと変わったものも好き。というのもあって、すごく気に入っているよ」。
多彩なカラーが見事にブレンドされて1つのシューズになったこのモデルは、オールラウンドなプレ―を見せるクーズマの個性をうまく表していると言っていいだろう。
なお、この「TRC BLAZE COURT TOKYO HARAJUKU」のモデルに合わせて、クーズマ(Kuzma)とプーマ(PUMA)を掛け合わせたユニークなグラフィックTシャツも数量限定で展開予定。この機会に、気になった方はぜひチェックしてみよう。
取材・文=秋山裕之
協力=プーマ ジャパン株式会社
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