2022.12.31
12月19日(現地時間18日、日付は以下同)。ブルックリン・ネッツはデトロイト・ピストンズを相手に、前半を終えた時点で17点ビハインド(54-71)を背負っていた。
「あのチームは長くてアスレティックなチームで、俺たちをがむしゃらにプレーさせるチーム。だから彼らとはいつも競った試合になるんだ」
試合後にそう語ったのは、ネッツのケビン・デュラント。この試合の第3クォーターで、リーグ史上最高級のスコアラーがピストンズへ襲い掛かった。
カイリー・アービングの3ポイントシュートで幕を開けたこのクォーター。デュラントは中盤にジャンパー2本とダンクをたたき込むと、残り3分18秒から“スーパーゾーン”に入る。
ジャンパー2本を沈めると、フリースローを5本連続で成功。エドモンド・サムナーの3ポイントシュートをはさみ、さらにフリースロー2本を決めると、長距離砲を立て続けに3本放り込み、残り3.0秒で逆転(98-96)へと導いた。
「フリースローをいくつかもらい、そこから本当にいいショットが打てた。俺はディフェンスに集中していたかったんだ。なぜって、普段そうすることで俺はオフェンスを始められるんだ」
そう口にしたデュラントは、このクォーターだけでピストンズの総得点(25)を上回る26得点をマーク。これは1つのクォーターとしてはキャリアハイの得点で、フィールドゴール成功率80.0パーセント(8/10)、3ポイントシュート成功率100.0パーセント(3/3)、フリースロー成功率100.0パーセント(7/7)に2ブロックという超絶パフォーマンス。
34歳のベテランスコアラーは、この試合でゲームハイの43得点に6リバウンド2アシスト2ブロックと大暴れ。第3クォーターの大爆発については、本人も手応えがあったようだ。
「普段、俺は自分がどれだけショットを打っていたかは把握している。けど俺がそれを忘れる時というのは、俺がスーパーゾーンに入っているってことなんだ。自分のショット数や得点が分からないのは確かだね」
試合はニコラス・クラクストンの決勝ブロックでネッツに軍配(124-121)。チームは今シーズン最長の6連勝と波に乗っており、イースタン・カンファレンス4位の19勝12敗という好成績を残している。
そのチームでデュラントは平均30.4得点6.6リバウンド5.3アシスト1.6ブロックをマーク。しかもいずれもキャリアハイとなるフィールドゴール成功率56.5パーセント、フリースロー成功率92.4パーセントという高確率でショットを決め続けている。
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