Bリーグ公認応援番組
『B MY HERO!』

コービー・ブライアントとレブロン・ジェームズ、両選手とともにプレーした経験のある選手は限られている。シャキール・オニールやディアンジェロ・ラッセルはその機会に恵まれた幸運の持ち主だが、2度のオールスター出場を経験したアントワン・ジェイミソンも現役時代、今世紀を代表する2人のスターと時間を過ごした数少ないプレーヤーだ。
ジェイミソンは、ヴィンス・カーターが司会を務める『ESPN』の“The VC Show”に出演。2人はノースカロライナ大学時代のチームメートであり、番組内では当時のリクルーティングや、昨今のNIL契約が大学バスケにもたらす影響などについて意見を交わしている。
50分にもおよぶトークセッションの後半には、ジェイミソンがコービーとレブロン、それぞれとチームメートだった時代を回顧。そして、2人の特徴や違いについて自身の見解を述べている。
レイカーズ時代、コービーとはロッカールームで隣同士だったというジェイミソン。ブラックマンバの勝利へ対する貪欲さは多くの人が口をそろえて尊敬の念を語るが、ジェイミソンも彼の姿勢には多大な感銘を受けたという。
「彼とのプレーはとても簡単だった。史上最高のプレーヤーの1人だよ。スポンジのように寛容だった。コービーについては、バスケットボールに打ち込み、勝利を目指すのであれば、過去最高のチームメートだった」
「僕はいつも、最初にジムに到着する人間だった。練習は11時ぐらいからだけど、8時にはジムに着き、シュート練習をしたりするんだよね。でも、僕が到着すると、汗だくのコービーが出てきたんだ。シャワーでも浴びたのかと思ったら、朝の5時からそこにいたんだ。これがコービーという男だよ」
レイカーズ時代のジェイミソンとコービー[写真]=Getty Images
「正直に言うと、彼がNBA史上最多得点記録保持者になったのは驚きだった。(今でこそ)仕事へ対する姿勢は素晴らしいし、細部にまで気配りができていて、カラダへの投資も惜しまず、レギュラーシーズン82試合に出場してからプレーオフに臨んでいる。ただ、ある段階でレブロンにはマイアミのような状況が必要だったんじゃないかな」
「ブロンとコービーの違いだけど、コービーはマイク(マイケル・ジョーダン)のようなメンタリティを持っていた。ブロンは楽天的で、ハンドシェイクをしたり、楽しいムードを大切にしている」
「だから、ブロンはパット・ライリーのところに行き、マイクやマジック(・ジョンソン)らのメンタリティーを学ぶ必要があったと思う。マイアミでの経験によって、彼は次のレベルに引き上げられたんだ。彼がキャバリアーズに帰ってきたあと、組織の人間は彼の変化を感じ取っていたよ」
キャブスで共闘したレブロンとジェイミソン[写真]=Getty Images