2023.03.29

現役屈指の“鉄人”ミケル・ブリッジズ「毎試合プレーしたいだけ。それが好きなんだ」

ネッツ移籍後にトップスコアラーとなったブリッジズ[写真]=Getty Images
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 ブルックリン・ネッツミケル・ブリッジズは、キャリア5年目の今シーズン途中にフェニックス・サンズからトレードでネッツへ加入。トレードが成立した2月10日(現地時間9日、日付は以下同)のシカゴ・ブルズ戦こそ出場できなかったものの、ケガで試合に欠場することなく、現役最高級の“鉄人”として知られている。

 今シーズン途中まで所属していたサンズでは全試合にフル出場し、ネッツへ移籍後も毎試合プレーしており、新天地ではチームトップの平均26.8得点に4.6リバウンド2.6アシスト、フィールドゴール成功率49.6パーセント、3ポイントシュート成功率41.2パーセント(平均2.7本成功)、フリースロー成功率91.0パーセントを残しており、ネッツのトップスコアラーとなった。

 198センチ94キロのウイングプレーヤーは、運動量の多いポジションで、相手チームのスコアラーをガードするディフェンシブ・ストッパー役もこなすのだが、ネッツではオフェンス面でも素晴らしい活躍を見せている。

 そのブリッジズはビラノバ大学で3シーズンをプレーし、2016年と2018年にNCAAトーナメントで優勝を飾っているのだが、カレッジでも欠場したことがなく、試合では常にコートへ立ってきた。

 3月29日に『The Athletic』へ公開された記事のなかで、ブリッジズは試合へ出場し続ける理由を話していた。

「僕の体は傷ついているかもしれないけど、(他人よりも)ちょっと早く回復するんだと思う。体は人それぞれ違うものなんだ。けど僕の体は傷つくことはあっても、翌日には腫れがだんだん引いていくのさ」

 29日を終えた時点で、ネッツはイースタン・カンファレンス6位の40勝35敗。5位のニューヨーク・ニックス(43勝33敗)とは4.5ゲーム離れている一方で、7位のマイアミ・ヒート(40勝36敗)とはわずか0.5ゲーム差のため、プレーイン・トーナメントを回避してプレーオフ進出を飾るためには、1試合も落とせない状況にいると言っていい。

 ネッツはレギュラーシーズン残り7試合。そのうち2連戦が1度あるとはいえ、ホームのバークレイズ・センターで6試合戦うことができるため、有利なスケジュールと言えるだろう。

 スペンサー・ディンウィディーキャメロン・ジョンソンニコラス・クラクストンらとともにネッツの主軸を務めるブリッジズは、残り試合も欠場せずにプレーすることが期待されている。

「僕はただ、毎試合プレーしたいだけなんだ。それが好きでね。もし体が負傷したり、ちょっと傷ついたとしても、自分が行けると感じれば出場してみせるよ」

 現役屈指の鉄人としての地位を確立したブリッジズは、ネッツが5年連続でプレーオフ出場を飾るべく、コートに立って活躍し続けていくに違いない。

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