Bリーグ公認応援番組
『B MY HERO!』
「俺たちは粘り強いグループなんだ。すべてにおいて互いに忠実なのさ」
マイアミ・ヒートのジミー・バトラーは、4月27日(現地時間26日、日付は以下同)に行われたミルウォーキー・バックスとの「NBAプレーオフ2023」ファーストラウンド第5戦を終えた後にそう口にし、勝利を喜んだ。
ヒートは第7シードをかけたアトランタ・ホークスとのプレーイン・ゲームを落とし、シカゴ・ブルズとの一発勝負を制してイースタン・カンファレンス第8シードを勝ち取ってプレーオフを迎えると、第1シードのバックス相手に白星を重ねていき、4勝1敗でシリーズを突破。
NBAのプレーオフ史上、第8シードが第1シードを下すアップセットはわずか6度目。1回戦が4戦先勝の7ゲームシリーズになってからは4度目で、プレーイン・トーナメントから勝ち上がってこの番狂わせを果たしたのは今年のヒートが初となった。
シリーズ初戦で得点源のタイラー・ヒーロー、第3戦ではベテランガードのビクター・オラディポがそれぞれケガによって戦線離脱するなか、ヒートはバトラーの超人的なパフォーマンスもあって見事その偉業を達成したと言っていい。
「俺たちはただハードにプレーしただけ。自分たちにはどんなことができるかは分かっていたんだ。俺たちは外野の声に耳を傾けず、聞き入れようともしなかった」とバトラーが話したように、ヒートは自分たちがやるべきことにフォーカスし、目の前にいる相手(バックス)、目先の試合に勝つためにプレーし続けた。
なかでもバトラーの活躍は光っており、第1戦から順に35、25、30、56、42得点を奪う大暴れ。シリーズ平均37.6得点6.0リバウンド4.8アシスト1.8スティールにフィールドゴール成功率59.7パーセント、3ポイントシュート成功率44.4パーセントと、申し分ないパフォーマンスで歴史に名を刻んだ。
「俺はすごく調子が良くて、リズムにも乗っている。このシリーズではものすごい量のショットを放っている。けどすべてのショットを決められる気がしているし、チームメートたちが俺にもっとシュートして、アタックしろと言い続けてくれたんだ。だが俺が点を取ろうと、ディフェンスしようと、リバウンドを奪おうと関係ない。俺たちは勝たなきゃいけない。どんな犠牲を払っても勝つんだ。俺たちはそれをやってのけたのさ」
そう語った33歳の闘将は、このシリーズでレイアップやダンク、ジャンパーに3ポイントとバックスのディフェンダーたちを相手に高確率にショットを決め続けただけでなく、スティールやブロックで相手チームの得点を封じるなどディフェンス面でも大きく貢献しており、まさに八面六臂の活躍を見せたと言えるだろう。
そんなヒートがカンファレンス・セミファイナルで対決するのはイースト第5シードとしてクリーブランド・キャバリアーズ(第4シード)を4勝1敗で撃破したニューヨーク・ニックス。
両チームによるシリーズは、5月1日にニックスのホーム、マディソン・スクエア・ガーデンで幕を開ける。絶好調バトラー率いるヒートがこの勢いを持続させることができるか必見だ。
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