2023.04.28

ヒートのエリック・スポールストラHCがプレーオフ通算100勝…史上6人目の快挙を達成

ヒートのスポールストラHC[写真]=Getty Images
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 マイアミ・ヒートは、4月27日(現地時間26日、日付は以下同)に敵地ファイサーブ・フォーラムで開催されたミルウォーキー・バックスとの「NBAプレーオフ2023」ファーストラウンド第5戦を延長の末に128-126で勝利し、4勝1敗でシリーズを突破した。

 イースタン・カンファレンス7位の44勝38敗でレギュラーシーズンを終えたヒートは、第7シードをかけたアトランタ・ホークスとのプレーイン・ゲームを落とし、シカゴ・ブルズとの一発勝負を制して第8シードを獲得してプレーオフを迎えた。

 対するバックスはレギュラーシーズンでイースト首位かつリーグベストの58勝24敗を残し、第1シードとしてプレーオフへ臨むも、1勝4敗で敗退。プレーオフで第8シードがトップシードを下すアップセットはNBA史上6度目。

 前回このアップセットが起きたのは2012年。イースト第1シードのブルズは初戦でトップスコアラーのデリック・ローズ(現ニューヨーク・ニックス)がヒザのケガに見舞われ、第8シードのフィラデルフィア・セブンティシクサーズに2勝4敗で敗れていた。

 ヒートでアップセットの立役者となったジミー・バトラーは当時ブルズのルーキーで、バックスのドリュー・ホリデーはシクサーズの主力を務めており、両選手にとっては11年前とは真逆の立場でこのアップセットを経験することに。

 そうしたなか、ヒートの指揮官へ就任して15シーズン目のエリック・スポールストラHC(ヘッドコーチ)は、この勝利でプレーオフ通算100勝に到達。166試合を指揮して100勝66敗(勝率60.2パーセント)という素晴らしい戦績を残している。

 プレーオフ通算100勝は、フィル・ジャクソン(229勝)、パット・ライリー(171勝)、グレッグ・ポポビッチ(170勝/サンアントニオ・スパーズHC)、ドック・リバース(108勝/現シクサーズHC)、ラリー・ブラウン(100勝)に次いでNBA史上6人目の快挙。

 そのうち、1つの球団で成し遂げたのはスパーズのポポビッチとヒートのスポールストラだけということからも、見事な偉業と言えるだろう。

 なお、3月下旬にレギュラーシーズン通算700勝目に到達し、1つの球団でこの大台を突破した史上4人目の指揮官となったスポールストラは、現在アメリカ代表でスティーブ・カーHC(ゴールデンステイト・ウォリアーズ)の下、アシスタントコーチにも名を連ねている。