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マイアミ・ヒートは、4月27日(現地時間26日、日付は以下同)に敵地ファイサーブ・フォーラムで開催されたミルウォーキー・バックスとの「NBAプレーオフ2023」ファーストラウンド第5戦を延長の末に128-126で勝利し、4勝1敗でシリーズを突破した。
イースタン・カンファレンス7位の44勝38敗でレギュラーシーズンを終えたヒートは、第7シードをかけたアトランタ・ホークスとのプレーイン・ゲームを落とし、シカゴ・ブルズとの一発勝負を制して第8シードを獲得してプレーオフを迎えた。
対するバックスはレギュラーシーズンでイースト首位かつリーグベストの58勝24敗を残し、第1シードとしてプレーオフへ臨むも、1勝4敗で敗退。プレーオフで第8シードがトップシードを下すアップセットはNBA史上6度目。
前回このアップセットが起きたのは2012年。イースト第1シードのブルズは初戦でトップスコアラーのデリック・ローズ(現ニューヨーク・ニックス)がヒザのケガに見舞われ、第8シードのフィラデルフィア・セブンティシクサーズに2勝4敗で敗れていた。
ヒートでアップセットの立役者となったジミー・バトラーは当時ブルズのルーキーで、バックスのドリュー・ホリデーはシクサーズの主力を務めており、両選手にとっては11年前とは真逆の立場でこのアップセットを経験することに。
Congrats to Erik Spoelstra of the @MiamiHEAT for moving to 5th all-time in Playoff wins! pic.twitter.com/UqP8kP615y
— NBA (@NBA) April 27, 2023
そうしたなか、ヒートの指揮官へ就任して15シーズン目のエリック・スポールストラHC(ヘッドコーチ)は、この勝利でプレーオフ通算100勝に到達。166試合を指揮して100勝66敗(勝率60.2パーセント)という素晴らしい戦績を残している。
プレーオフ通算100勝は、フィル・ジャクソン(229勝)、パット・ライリー(171勝)、グレッグ・ポポビッチ(170勝/サンアントニオ・スパーズHC)、ドック・リバース(108勝/現シクサーズHC)、ラリー・ブラウン(100勝)に次いでNBA史上6人目の快挙。
そのうち、1つの球団で成し遂げたのはスパーズのポポビッチとヒートのスポールストラだけということからも、見事な偉業と言えるだろう。
なお、3月下旬にレギュラーシーズン通算700勝目に到達し、1つの球団でこの大台を突破した史上4人目の指揮官となったスポールストラは、現在アメリカ代表でスティーブ・カーHC(ゴールデンステイト・ウォリアーズ)の下、アシスタントコーチにも名を連ねている。
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