2023.07.26
NBAキャリア12年目の今シーズン。マイアミ・ヒートのジミー・バトラーは自身初のチャンピオンシップを獲得すべく、デンバー・ナゲッツとの「NBAファイナル2023」を競い合っている。
ヒート加入1年目となった2019-20シーズン。バトラーはバム・アデバヨやタイラー・ヒーロー、ダンカン・ロビンソンらとともにイースタン・カンファレンスを勝ち上がり、自身初のファイナル進出。
だがこの年はレブロン・ジェームズ、アンソニー・デイビスを擁するロサンゼルス・レイカーズの前に2勝4敗で敗退し、王座獲得を逃していた。とはいえ、バトラーはこのシリーズで平均43.0分26.2得点8.3リバウンド9.8アシストと獅子奮迅の働きでヒートを引っ張った。
ただ、2020年は新型コロナウイルスのパンデミックのため、レギュラーシーズンが前代未聞の中断に追い込まれ、フロリダ州オーランドのバブル(隔離された施設)で第2幕とプレーオフが開催されたこともあり、マイアミのファンの前でファイナルをプレーすることはなかった。
2020年以来、3年ぶりにNBAの頂上決戦へ駒を進めたヒートは、第2戦を終えて1勝1敗。バトラーはここまでシリーズ平均39.0分17.0得点5.5リバウンド8.0アシストでフィールドゴール成功率39.4パーセントと、絶好調とは言えないだけに、6月8日(現地時間7日)にホームのカセヤ・センターで開催されるシリーズ第3戦で爆発することが期待されている。
33歳のベテランは、ヒートという球団でタイトルを獲得することは自身にとって「すべてだ」と『ESPN』へ話していた。
「誰だって、そのためにプレーしているんだ。…いや、違うか。数多くの人たちがこのためにプレーしている。チャンピオンシップを勝ち取るためにだ。ここにいるみんなは、チャンピオンシップを勝ち取るためにやっている。俺たちは全員、一丸になっていて、フォーカスしている。勝つためにものすごいエナジーを持ち込み、お互いのためにプレーしているんだ」
ヒートは2006、2012、2013年にリーグを制しており、もし今年も優勝できれば通算4度目の王座獲得となる。NBAでは10年以上プレーしても優勝できずにキャリアを終える選手もいれば、ファイナルまでたどり着けなかった選手も数多くいる。
「すべてはここで勝利するため。ハードに練習し、チームとして団結して、1つのゴール(優勝)のためだけにやっている。俺たちはどれだけお金を稼ごうが、スタッツやオールスター出場回数がどうだろうと気にしちゃいない。イースタン・カンファレンス・ファイナルMVPだって俺たちは全く気にしていないんだ。それにファイナルMVPが誰になろうと気にかけてもいないのさ」(バトラー)
バトラーをはじめとするヒートの選手たち、それにエリック・スポールストラHC(ヘッドコーチ)やパット・ライリー球団社長は、今やるべきこと、ナゲッツにあと3勝することだけにフォーカスしている。
「俺たちが気にかけているのはチャンピオンシップを勝ち取ることだけ」と語ったバトラー率いるヒートは、球団史上4度目のNBAチャンピオンとなるべく、第3戦でも勝利を目指してタフな戦いを見せてくれるに違いない。
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