2023.08.28
今夏のFA(フリーエージェント)戦線で注目を浴びていた選手の1人が、ロサンゼルス・レイカーズのオースティン・リーブスだった。ドラフト外からNBA入りしたシューティングガードは、昨シーズンに平均13.0得点3.0リバウンド3.4アシストにフィールドゴール成功率52.9パーセント、3ポイントシュート成功率39.8パーセント(平均1.3本成功)という好成績をマーク。
プレーオフという大舞台ではさらに活躍度が増し、カンファレンス・ファイナル進出を果たしたレイカーズでレブロン・ジェームズ、アンソニー・デイビスに次ぐチーム第3の男として躍動。16試合で平均16.9得点4.4リバウンド4.6アシストに3ポイントシュート成功率44.3パーセント(平均2.4本成功)を残した。
制限付きFAとして迎えた今夏、25歳の若手ガードは4年5600万ドル(約77億8400万円/1ドル=139円、以下同)という高額で再契約に合意し、レイカーズ残留を決めた。
もっとも、リーブスに対して他チームが無関心だったわけではない。『Hoops Hype』のマイケル・スコット記者によると、サンアントニオ・スパーズはリーブスに対して年平均2100万ドル(約29億1900万円)という高額オファーを熟考していたものの、レイカーズがリーブスに対するどんなオファーもマッチして引き留めるという噂があり、そのことを恐れてほかの選手獲得へ変えたという。
また、ヒューストン・ロケッツはフレッド・バンブリートを獲得できなかった場合の第2オプションとしてリーブスをチェックしていたのだが、そのバンブリートと3年1億3000万ドル(約180億7000万円)で合意に達したことで、リーブス獲得争いから撤退したと同記者が報じていた。
この結果、レイカーズは昨シーズンのプレーオフでリーグ4強入りした戦力の維持に成功。リーブスに加えて制限付きFAの八村塁、さらには制限なしFAだったディアンジェロ・ラッセルと再契約を結んだだけでなく、ゲイブ・ビンセント、トーリアン・プリンス、キャメロン・レディッシュ、ジャクソン・ヘイズをロスターへ加えている。
ドラフト外からレイカーズで居場所を見つけたリーブスは、今シーズンも先発シューティングガードとして起用される見込み。幼い頃から大ファンだったチームの主力となった男が、球団史上18度目の優勝へ貢献できるか注目していきたい。
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