2023.10.14

「トレードで来た時、シクサーとして引退したかった」…ハーデンがモーリーとの現状を語る

記者からの質問に応じたハーデン[写真]=Getty Images
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 フィラデルフィア・セブンティシクサーズは、ここまでボストン・セルティックスとのプレシーズン2試合を終えて2戦全敗。今後2試合をこなし、10月27日(現地時間26日、日付は以下同)のミルウォーキー・バックス戦でレギュラーシーズン開幕を迎える。

 チームはニック・ナース新HC(ヘッドコーチ)の下で開幕に向けて練習をこなしており、メディアデイを欠席したジェームズ・ハーデンも先週からチームへ合流し、練習へ参加している。

 ただ、ハーデンはプレシーズンゲームには出場しておらず、依然としてチーム側へトレードを求めていることに変わりはない。14日のチーム練習後、ハーデンは初めて公の場で現状を口にしていた。

「トレードでここへやって来た時、俺はシクサーとして引退したかった。ここにいたかったし、シクサーとして引退したかったんだ。(だが)フロントオフィスはそのプランを持っていなかった。それは文字通り、俺にはコントロールできないこと」

 今夏、ハーデンはプレーヤーオプションとなっていた今シーズンの契約(3564万ドル/約53億1036万円)を行使して残留。7月上旬にチーム側とトレード先を模索していくと報じられていたのだが、3カ月以上が経過した今もなお、移籍先は決まっていない。

 ハーデン自身はフィジカル面で「本当にいい状態にある」と語っており、21日のプレシーズン最終戦(対アトランタ・ホークス)で出場できるかもしれない状況とも話していた。

 ナース新HCのシステムについても「もっと多くのスペーシング、みんなにとってさらなる機会が与えられ、予測できないものだ」と口にしており、「プレーヤーズコーチ」と評していた。

 昨シーズンまで、ハーデンはシクサーズで先発ポイントガードを務めてきた。現状で、このチームのバックコートにはタイリース・マクシー、ディアンソニー・メルトン、パトリック・ベバリーがいるほか、ケリー・ウーブレイJr.ダニー・グリーンもスライド可能。フロントコートには大黒柱ジョエル・エンビードを筆頭に、トバイアス・ハリスPJ・タッカー、ポール・リードがおり、十分戦えるロスターを形成している。

 ここにハーデンが加われば、昨シーズンと同等あるいはそれ以上の戦力となるのだが、先日「嘘つき」と非難したダリル・モーリーとの関係修復は「できない」と、きっぱりと否定していた。

「この状況であろうとそれは変わらない。誰かの信用を失ってしまえば、結婚生活のようなものだ…。誰かの信用を失えば、(どういうことか)分かるだろ? いたってシンプルなこと」(ハーデン)

 これから先、34歳のベテランガードはシクサーズの一員としてレギュラーシーズン開幕を迎えることになるのか。プレーできるコンディションに近づいているだけに、トレードトークの行方が気になるばかりだ。

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