2023.10.20

「広告使用中止も拒否」約1680万円の払い戻し要求…アデトクンボが高級ベッドメーカーを提訴

訴訟を起こしたヤニス・アデトクンボ[写真]=GettyImages

 NBAで2度MVPに輝いた実績を持つヤニス・アデトクンボ(ミルウォーキー・バックス)が、高級マットレスメーカーの『マリー』と同社の創業者兼CEOであるエリカ・グリートンに対して訴訟を起こした。

 現地メディア『Front Office Sports』によると、アデトクンボはマリーが許可なく宣伝用写真に自身の写真を使用したと主張。母国ギリシャにベッドを配送するための送料2万ドル(約300万円)を含む9万2003ドル(約1380万円)の全額払い戻しを要求すると同時に、マリーに宣伝資料における自身の肖像使用の差し止めを要求しているという。

 アデトクンボの弁護士を務めるエレニ・メレクーは、訴訟に伴い以下のコメントを伝えている。

「アデトクンボ氏が被告に連絡を取ろうと何度も努力したにもかかわらず、被告はアデトクンボ氏に協力せず、製品の欠陥の修理または交換、返金など、契約上の義務を履行しませんでした。さらに、被告はアデトクンボ氏から差し止めの書簡を受け取ったにもかかわらず、広告および商業目的でのアデトクンボ氏の肖像権使用の中止を拒否しました」

 訴状によると、マリーはギリシャ・アテネにベッドを届けるために配送条件を一方的に変更し、商品の総重量約363キロを実際より低く見積もりしたという。また、アデトクンボは商品43点のうち11点しか受け取っておらず、受け取った一部商品は破損していたと主張している。

 一方、マリーは『Front Office Sports』に対して、アデトクンボから肖像権の利用に同意を得たと述べており、訴訟の一部内容に異議を唱えている。

「アデトクンボ氏のマネージメントチームが、当社と友好的な解決ではなく、訴訟を起こして法廷での解決を決断したことを大変残念に思っております。我々はアデトクンボ氏と長年にわたって関係を築いており、誤解は事実に基づいておらず、マネージメントの誤った情報を反映しています。製品はすべて完全に無傷で出荷されたため、訴訟の内容は事実無根です」

「署名された契約条項に従い、彼の名前や画像をマーケティングに使用する明示的な許可を得ており、彼にはサービスと製品を割引価格で提供しています」

 マリーの公式サイトには、顧客として大勢のスポーツセレブリティーの名前が記載されており、バスケットボール選手ではレブロン・ジェームズケビン・ラブのほか、カール・マローン、ベン・ウォーレスといった往年のスターもクレジット。また、公式インスタグラムの最近の投稿には、シャキール・オニールがマットレスにダイブする映像が投稿されている。

 なお、マリーはこの問題が迅速かつ完全に解決されることを願っており、アデトクンボと彼のマネージメントと共に、解決に向けて努力する意向を示している。

文=Meiji

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