今シーズン、新たな取り組みとしてレギュラーシーズン中でのトーナメント戦、「インシーズン・トーナメント」を開催するNBA。11月4日（現地時間3日）から最初の試合がスタートするなど、イベントのスタートが目前に迫っている。

　まずは全30チームが5チームごと計6グループに分かれ、各グループの首位とほか24チーム内での成績トップとなった2チームがワイルドカードとなり、計8チームがノックアウトラウンドに進出する。なお、グループ戦の戦績のほとんどがレギュラーシーズンに反映される仕組みだ。

　開催に先立ち、フェニックス・サンズのケビン・デュラントがグループステージを勝ち抜くチームを予想。イースタン・カンファレンスの3グループからはフィラデルフィア・セブンティシクサーズ、ミルウォーキー・バックス、ボストン・セルティックスといった面々が予選を突破すると語った。

　一方、ウェスタン・カンファレンスからは昨シーズン王者のデンバー・ナゲッツ、自身も所属するサンズに加え、今オフにベテランガードのクリス・ポールを獲得したゴールデンステイト・ウォリアーズをセレクト。ステフィン・カリーら優勝を知るメンバーが在籍するチームにとって、ポールの加入は素晴らしい補強になったと話している。

「僕たちの時代に4度の優勝を成し遂げたウォリアーズは、間違いなくこの世代で最高のポイントガードであるCP3（ポールの愛称）を加えた」

　これまでのキャリアで1度も同じチームに在籍してこなかったデュラントとポールだが、昨シーズンの後半戦からデュラントがサンズに移籍したことで、短い期間ながら共闘。これまでに幾度となく対戦を重ねてきただけに、デュラントはポールの実力を身に染みて感じているのだろう。

早速、今シーズンの開幕戦で相まみえたデュラント（左）とポール（右）[写真]=Getty Images

　ウォリアーズでは開幕からの4試合に出場し、1試合平均11.3得点4.8リバウンドに加え、同8.3アシストとその能力は健在。10月30日に開催されたヒューストン・ロケッツ戦ではキャリア初のベンチ出場となり、チームに求められている役割をこなしている。

　デュラントは35歳、ポールは38歳と、リーグでは年長組に数えられる両名だが、優勝への思いが途切れることはない。まずはインシーズン・トーナメントでノックアウトラウンド進出を決め、直接対決が決まった際には互いの全力を披露してもらいたい。