2023.11.17

トレード候補に挙がるブルズのザック・ラビーン「この危機を乗り越えようとしている」

トレード候補と報じられたラビーン[写真]=Getty Images
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マジック戦前に「今はそのことについて話す時じゃない」と発言

 11月16日(現地時間15日、日付は以下同)のオーランド・マジック戦。ホームのユナイテッド・センターで迎えたシカゴ・ブルズは、第4クォーター残り26.0秒に5点ビハインドを背負っていた。

 すると残り17.1秒にザック・ラビーンが3ポイントシュートを成功。アンソニー・ブラックがフリースロー2投中1本の成功に終わり、残り7.2秒にもラビーンの長距離砲が飛び出し、ブルズが土壇場で同点に追いついたものの、残り1.1秒にパオロ・バンケロのジャンパーが決まり、最終スコア94-96でマジックに軍配。

 この敗戦により、ブルズは直近4戦で1勝3敗と負け越し、イースタン・カンファレンス12位の4勝8敗と低迷。現在の主軸となるラビーン、デマー・デローザンニコラ・ブーチェビッチがそろって3シーズン目を迎えたチームは、2021-22シーズンこそイースト6位の46勝36敗でプレーオフへ駒を進めるも、翌2022-23シーズンは同10位の40勝42敗となり、プレーイン・トーナメントの末にあと一歩でプレーオフ出場を逃していた。

 そうして迎えた今シーズン。スタートダッシュに失敗したことで、15日に『The Athletic』のシャムズ・シャラニア記者はラビーンにはトレードの可能性があり、「球団と選手の前向きな姿勢が強まっている」と報道。

 マジック戦が行われた16日のシュートアラウンド後、ラビーンはトレード候補に挙がっていることについてメディアへ口を開いた。

「今はそのことについて話す時じゃない。今夜はオーランド・マジックと対戦する。勝つためにやるんだ。その後に何かが出てくるというなら、僕が話すことになるということ」

ブルズでトップスコアラーを務めているラビーン[写真]=Getty Images

 ラビーンは2026-27シーズンこそプレーヤーオプションながら、2025-26シーズンまで超高額な契約が残っていることから、そう簡単に取引先が決まるとは思えないのだが、移籍先候補としてはロサンゼルス・レイカーズ、フィラデルフィア・セブンティシクサーズ、マイアミ・ヒート、トロント・ラプターズが挙がっている。

 また、ブルズはデローザン、アレックス・カルーソもトレード候補に浮上しており、シーズン序盤ながらロスター解体を決断する可能性がある。デローザンは今シーズン終了後、カルーソが来シーズン終了後に契約が満了することから、ラビーンよりも早く決着がつくかもしれない。

 NBAでは先発級やオールスター級、オールNBAチームに選出される選手であろうとトレードされることがあるとはいえ、レギュラーシーズンはまだまだ続くだけに、ラビーンは現在の状況に苛立ちを隠せなかった。

「自分たちが勝てていないことにイライラしている。もしそうでないなら問題だと思う。この3、4年間というもの、僕らは正しいことをやろうとしてきたんだから、(今の状況は)動揺させることなんだ。まるで自分たちが同じ位置にいるみたいだ。僕らはこの危機を乗り越えようとしている」

 28歳のラビーンは、ブルズでチームトップの平均21.7得点に4.9リバウンド3.0アシストを残す実力者。6シーズン連続で平均20.0得点以上をクリアしている男は、オールスターへ2度選ばれた実績もあるだけに、今後の動向は注目を浴びることになるはずだ。

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