2023.12.15
「ディフェンス面で言えば、僕らは試合のなかで何もできなかった。それがすべて。相手はたくさんショットを決めたし、快適にプレーしていた」
そう語ったのは、ニューヨーク・ニックスのジェイレン・ブランソン。12月6日(現地時間5日、日付は以下同)に敵地ファイサーブ・フォーラムで行われたミルウォーキー・バックスとの「NBAインシーズン・トーナメント」準々決勝は、ホームのバックスが146-122でニックスを制して準決勝へと駒を進めた。
ニックスはジュリアス・ランドルがゲームハイの41得点に6リバウンド5アシスト、ブランソンが24得点6アシスト、RJ・バレットが23得点8リバウンド、ジョシュ・ハートが11得点3スティールをマーク。
この試合を迎える前まで、ニックスは平均105.5失点でリーグトップ、ディフェンシブ・レーティングでもリーグ4位の110.1を誇っており、開幕19試合終了時点で相手チームをいずれも120点以下に抑えてきた。
だがバックス3点リード(75-72)で迎えた後半も、ニックスは相手のオフェンスを封じ切ることができず、最後の24分間に50-71の大差をつけられてしまい、バックスは今シーズン最高得点をたたき出した。
この日バックスではヤニス・アデトクンボが35得点8リバウンド10アシスト3スティール、デイミアン・リラードが28得点7アシストと両輪が活躍。さらにマリーク・ビーズリーが18得点、クリス・ミドルトンが14得点7アシスト、ボビー・ポーティスが13得点2ブロック、キャメロン・ペインが12得点、ブルック・ロペスが9得点8リバウンド3アシスト3スティール3ブロックを奪取。
チーム全体でいずれもシーズンハイとなるフィールドゴール成功率60.4パーセント(55/91)、3ポイントシュート成功率60.5パーセント(23/38)を残したこともあり、リラードは試合後にこう話していた。
「この試合はたぶん俺たちにとってオフェンス面でベストな試合だと思った。これが毎晩できるというわけじゃない。けどこのチームにはそういう爆発力があるんだ」
そのバックスのオフェンスでカギを握るのはやはりリラードだろう。今シーズンから加入した33歳のベテランガードが25得点以上を奪った試合でチームは12勝1敗という驚異的な強さを誇っている。
ニックスとの準々決勝を制したバックスは、8日にネバダ州ラスベガスにあるTモバイル・アリーナで開催される準決勝で、インディアナ・ペイサーズと激突する。
6日を終えた時点で、ペイサーズがリーグトップの123.6、バックスが同3位の119.2と、オフェンシブ・レーティングでリーグトップレベルの両チームによる一発勝負は、点の取り合いが予想される一方、どちらが重要な場面で相手をストップすることができるかが勝敗を分けることになるかもしれない。
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