2024.01.08
ゴールデンステイト・ウォリアーズのスティーブ・カーHC(ヘッドコーチ)は、12月15日(現地時間14日、日付は以下同)のロサンゼルス・クリッパーズ戦前の記者会見で、13日に行われたフェニックス・サンズ戦での悪質なプレーにより無期限出場停止処分が下されたドレイモンド・グリーンについて「納得できる」とし、以下の通りコメントした。
「出場停止は、単なるバスケットボールの話に留まらず、ドレイモンドを救うためのものだと捉えている。これは、ドレイモンドが一歩身を引いて、彼のアプローチ、ひいては彼の人生を変えるために与えられた機会だと思う。これは簡単な話ではないんだ。例えば“5試合出場停止”と言われ、それを全うしたところで、彼の問題が解決するものではない」
サンズ戦の第3クォーター、ウォリアーズのオフェンス時にグリーンをマークしていたユヌス・ヌルキッチに対し右腕を振り回し、これがラリアットの形でヌルキッチの顔面に直撃。ヌルキッチはその場で顔面を抑えて倒れこみ、グリーンは悪質なファウルに科される「フレイグラント2」がコールされて一発退場となった。
グリーンは、先月15日のミネソタ・ティンバーウルブズ戦でも乱闘の中でルディ・ゴベアに“ヘッドロック”をかけて退場し、5試合の出場停止処分を受けたばかりである。当時も「身体的な暴力行為は言い訳無用で許されない行為」とグリーンを非難していたカーHCだが、バスケットボールと暴力行為の境界線の理解に苦しんでいるグリーンの“改心”に向けた支援を厭わないと話している。
「コートで勃発した争いということ以上に、これは彼の人生に関わる問題なんだ。僕は彼と10年以上の時を共にして、信頼を置いている。僕はその忠誠心や責任感、情熱を愛している。チームメイトや家族、友人への愛情が深いドレイモンド。これは、そんな彼を助けようという話なんだ。なぜなら、彼がルディの首を絞め、ユスフを叩き、昨年はジョーダン(・プール)を殴った男であり、彼には変化が必要なのだから。彼もそれをわかっている」
今シーズン、“ポイント・ゴッド”クリス・ポールの加入で王朝復活を期待されたウォリアーズだが、15日のクリッパーズ戦に敗れ10勝14敗と苦戦が続いている。2017年には最優秀守備選手賞も受賞したグリーンを欠き、引き続き苦境に立たされることになった。
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