2024.01.05

度重なる暴力行為で無期限出場停止中のグリーン、近日中に復帰か…現地メディアが報道

12月のサンズ戦で一発退場して以降出場停止が続いているドレイモンド・グリーン [写真] = Getty Images
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 度重なる悪質なファウルにより無期限出場停止の処分を下されているゴールデンステイト・ウォリアーズのドレイモンド・グリーンが、数日中にウォリアーズの施設に戻り、プレー再開に向けて準備を始める模様だ。現地メディア『ESPN』のエイドリアン・ウォジナロウスキー記者が報じている。

 グリーンは今シーズン、11月15日(現地時間14日、日付は以下同)のミネソタ・ティンバーウルブズ戦でルディ・ゴベアにヘッドロックを見舞って5試合の出場停止。そこから1カ月も経たない12月13日のフェニックス・サンズ戦ではユスフ・ヌルキッチにラリアットを炸裂させ、翌14日にリーグから無期限出場停止の処分を下された。

 リーグは声明の中で「度重なるルール違反があった前例も考慮した」と出場停止期間を定めなかったことについて説明。現地メディア『ESPN』は、出場停止が無期限とされた理由を、グリーンが自身に抱える問題に対処するために必要な時間を与える意図があると報じた。ウォリアーズのスティーブ・カーHC(ヘッドコーチ)も「例えば“5試合出場停止”と言われて、それを全うしたところで、彼の問題が解決するものではない」とコメントし、グリーンの改心に向けた支援を行うと表明した。

 報道によれば、グリーンは現在、カウンセリングの他にリーグ関係者とのオンラインセッションに従事しているという。セッションにはウォリアーズのGMやトレーナーに加え、NBAや選手会の関係者も加わっており、記者は当セッションを「グリーンの出場停止が解除されるために満たされなければならない条件の1つ」と報道している。グリーンの復帰スケジュールについて、最終的な決定権はNBAコミッショナーのアダム・シルバーが持っているが、グリーンが再びNBAでプレーするために成長していることを証明できれば、リーグの復帰要件が満たされ、復帰に向けて大きく前進することになるという。

 グリーンの無期限出場停止期間中、ウォリアーズの戦績は6勝5敗とかろうじて勝ち越しているものの、今シーズン全体では16勝17敗と勝率5割を下回る。グリーンに代わってスターティングファイブに名を連ねるジョナサン・クミンガは徐々に信頼を勝ち得ており、カーHCは『ESPN』の取材に対し「クミンガが今シーズンをとおして先発を務める可能性もある」と述べている。

 グリーンと同様に自身の行動で問題を引き起こし、開幕から25試合の出場停止を科されていた“問題児”であるメンフィス・グリズリーズのジャ・モラントは、復帰後圧巻のプレーの数々で低迷していたチームを立て直している。コートで信頼を失ったグリーンも、モラントのように信頼を取り戻しチームを救うことができるか、彼の復帰に向けたプロセスに引き続き注目が集まる。

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