2024.01.10

引退検討も「そんなことはさせない」…グリーンがNBAコミッショナーとの会話を明かす

アダム・シルバー(右)に引退を引き留められたことを明かしたグリーン(右)/写真は2018年のもの [写真] = Getty Images
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 1月7日(現地時間6日、日付は以下同)、リーグから正式にNBAに復帰することを認められたゴールデンステイト・ウォリアーズのドレイモンド・グリーン。昨年12月13日のフェニックス・サンズ戦でユスフ・ヌルキッチにラリアットを見舞い、翌14日にリーグから無期限出場停止の処分を下されたグリーンだが、出場停止期間中にNBAコミッショナーのアダム・シルバーと交わしたやり取りを、自身のポッドキャスト番組『The Draymond Green Show』で明かした。

 度重なる暴力行為により無期限出場停止処分が下されたグリーンは事態を重く受け止め、引退を考えた上でシルバーと会話し、「自分にはどうすることもできないくらい大きい問題だから、僕はもうNBAから退こうと思う」と発言したという。感情的なやり取りであったと振り返るグリーンだが、シルバーはその首を縦に振らなかった。グリーンは、その後のシルバーとのやり取りを次のように語った。

「アダムは僕に、『君は早まった決断を下そうとしている。私が、そんなことはさせない』と言ってきたんだ。僕達は長く、かつ素晴らしい会話をして、それが僕にはとても大きな助けになった。僕はアダムのようなコミッショナーがいるNBAでプレーできていることに感謝しているよ。アダムは人を傷つけるのではなく助け、罰するのではなく支える人だ。彼は、いつも選手のことを考えてくれる人なんだ」

 グリーンは、ケガで欠場した開幕序盤と出場停止処分の期間を除いた今シーズンの15試合で、平均9.7得点5.5リバウンド5.8アシストを記録している。2012年のドラフト2巡目35位指名でウォリアーズに入団して以降、12年間ウォリアーズ一筋の生え抜きであるグリーンは、自身初のリーグ優勝を成し遂げた2015年からチームの中核となって久しく、2017年には最優秀守備選手賞とスティール王にも輝くディフェンスの名手である。

 無期限出場停止処分が下されて約1カ月が経過しようとしているが、『ESPN』の報道によればこの間グリーンは自身のカウンセリングに加え、リーグや選手会の関係者との面談を行ってきたという。近日中にグリーンの試合復帰に向けたスケジュールが発表されるものと思われるが、改心したグリーンがフェアプレーを見せ、1月9日終了時点で17勝19敗と苦しむウォリアーズを立て直していく姿を期待したい。

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