2024.01.06

ナゲッツ戦で手痛い黒星を喫したウォリアーズ…若手フォワードのクミンガは指揮官に不満爆発か

出場停止中のグリーンに代わって先発出場しているクミンガ(中央)[写真]=Getty Images
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 1月5日(現地時間4日)に開催されたデンバー・ナゲッツとの一戦。ウォリアーズは第4クォーター中盤に試合最大18点のリードを獲得するも、最後はニコラ・ヨキッチに劇的な逆転弾を沈められ、127-130で手痛い黒星を喫した。

 そして、チームにはさらなる暗雲が垂れ込めている。ナゲッツ戦のあと、試合のラスト18分間をベンチで過ごした若手フォワードのジョナサン・クミンガが、スティーブ・カーヘッドコーチに対する信用を失っていると現地メディア『The Athletic』が報じている。

 ウォリアーズでの3年目を迎えているクミンガは入団から着実に実力を伸ばし、今シーズンは1試合平均22.1分のプレータイムを獲得。昨年12月中旬からは出場停止処分中のドレイモンド・グリーンに代わってスターターも任され、ナゲッツ戦ではフィールドゴール成功率71.4パーセントと高確率なオフェンスを披露し、16得点4リバウンド4アシストとマルチな活躍を見せていた。

5日のナゲッツ戦、クミンガ(左)は+/-でチームトップの6を記録[写真]=Getty Images

 試合後、カーHCは「彼は素晴らしいプレーをしていた」とクミンガの働きを賞賛。しかし、指揮官は第4クォーターでクミンガをコートには戻さず、ともにウイングの一角を担うアンドリュー・ウィギンズを起用し続ける形に。ナゲッツの猛追から逃げ切れなかったウォリアーズは白星を逃し、18点のリードを失ったのは今シーズンで4度目となった。

 クミンガとウィギンズはこれまで131分にわたって同時出場しているものの、累積の+/-(得失点差)は-66とかみ合わず。カーHCも「率直に言って、彼らの相性は良くない」と年明け前に語っており、「2人がフロアで共存できれば、よりアスレチックでポテンシャルの高いチームになる。難しいのは、この2人の周りに適切な組み合わせを見つけなければならないことだ」と、頭を悩ませているという。

 12月26日のクリスマスゲームでナゲッツに僅差で敗れたあと、クミンガは「ときどき、自分が何をしたのか分からないことがある」と心境を明かしていた。「それで頭が混乱する。チームは僕に何をしてほしいんだ? 僕はパスも出せるし、違うプレーーだってできるさ」。

 ステフィン・カリークレイ・トンプソンドレイモンド・グリーンの3本柱も歳を重ね、王朝を築いた時代から過渡期を迎えているウォリアーズ。今後の未来を担う有望選手としてチームに加入したクミンガだったが、指揮官との関係には亀裂が生じている難しい状況だ。

 グリーンが戦列へと戻ったとき、フロントコートの起用はより複雑になることが予測される。現地時間2月8日のトレード期限まであと1カ月、球団はこのロスター陣にどのような調整を加えるだろうか。

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