2024.01.12
12月18日(現地時間17日、日付は以下同)、ゴールデンステイト・ウォリアーズは敵地でポートランド・トレイルブレイザーズと対戦した。試合は118-114でウォリアーズが勝利したが、チームのエースでありNBA史上最高のシューターと名高いステフィン・カリーに異変が起こった。
この試合に約31分出場したカリーだが、シュートを12本放ったうち成功は2本のみに留まった。なおかつ、成功した2本はともに2ポイントシュートであり、3ポイントは8本中成功ゼロとなった。これで、直前の試合である17日のブルックリン・ネッツ戦まで記録を伸ばし続けていた3ポイント連続成功記録は「268」試合でストップすることとなった。
カリーが1試合で3ポイントを1本も成功できなかったのは、2018年11月9日のミルウォーキー・バックス戦以来のことである。この日以降、カリーは出場した試合で必ず1本以上の3ポイントを沈めており、今日の試合までにその連続成功記録を268試合まで伸ばし続けた。もちろんこれは歴代最長であり、他の追随を許さない記録になっている。現役のNBA選手でカリーに次いで長い連続成功記録はバックスのデイミアン・リラードが持つ102試合、3番目はブルックリン・ネッツのキャメロン・ジョンソンが持つ50試合となっている。
3ポイントの連続記録を止めることになったカリーだが、この日は勝利のためにいつもとは少し違った役割を果たしたという見方もできる。この日はフリースロー含め7得点と今シーズン自己最低に終わっているが、2リバウンド8アシスト1スティール1ブロックを記録し、出場時間中の得点増減を表す「+/-」ではチーム最多のプラス14得点をマークしている。現地メディア『CBS』では、3ポイント10本中5本成功の盟友クレイ・トンプソンや、ベンチスタートから6本中4本の3ポイントを沈めたアンドリュー・ウィギンズの高いシュート成功率をお膳立てしていたとレポートしている。
2009年にドラフト1巡目7位指名でウォリアーズに入団したカリーは、現在35歳。今シーズンの一試合平均は29.0得点4.9リバウンド4.2アシスト、3ポイント成功率は42パーセントを記録している。依然としてウォリアーズおよびリーグ有数のスコアラーであることは間違いないが、これから新たな記録樹立に向け動き出すのか、または少しずつ自身の役割をシフトチェンジしていくのか。大記録は途絶えたものの、引き続きカリーの魅力あふれるプレーに注目が集まる。
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