2024.06.04

マーベリックスのルカ・ドンチッチが今年のプレーオフで残してきた記録の数々

プレーオフで猛威を振るっているドンチッチ[写真]=Getty Images
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 ウェスタン・カンファレンス第5シードのダラス・マーベリックスは、2011年以来13年ぶりにウェストを勝ち上がり、「NBAファイナル2024」出場を決めた。

 プレーオフへ16チームが出場する現行フォーマットになった1983-84シーズン以降、第4シード以下のシード順でNBAチャンピオンになったのは1チームのみ。1994-95シーズンのヒューストン・ロケッツは、第6シードからプレーオフを制して2連覇を達成している。

 マブスが6月7日(現地時間6日、日付は以下同)から幕を開けるボストン・セルティックスとの頂上決戦で、球団史上2度目のリーグ制覇を成し遂げるためには、ルカ・ドンチッチカイリー・アービングによるガードデュオの活躍が不可欠となる。

 なかでも25歳のドンチッチはプレーオフ通算45試合の出場でキャリア平均31.1得点9.4リバウンド8.2アシストをマーク。平均得点はマイケル・ジョーダン(元シカゴ・ブルズほか)の33.45に次ぐNBA歴代2位という驚異的な数値となっている。

 今年は17試合の出場で平均41.5分28.8得点9.6リバウンド8.8アシスト1.6スティールを残している。『StatMamba』によると、得点・リバウンド・アシストの主要3部門でチームトップの数字を残してファイナルへたどり着いたのはNBA史上6人目のこと。

 しかも、ドンチッチは今年のプレーオフで489得点、164リバウンド、150アシスト、28スティール、フィールドゴール成功166本、3ポイントシュート成功57本、フリースロー成功100本でいずれもリーグトップに立っている。

 『ESPN』によると、1つのポストシーズンで450得点、150リバウンド、150アシストを超えたのは今年のドンチッチがNBA史上わずか4人目の快挙だという。これまでにセルティックスのラリー・バード(1987年)、デンバー・ナゲッツのニコラ・ヨキッチ(2023年)、ロサンゼルス・レイカーズのレブロン・ジェームズが2007、2013、2015、2016、2018、2020年と、6度もクリアしてきた。

 なお、ドンチッチはミネソタ・ティンバーウルブズとのカンファレンス・ファイナル5試合で平均32.4得点9.6リバウンド8.2アシスト2.2スティールをマーク。カンファレンス・ファイナルのシリーズ(最低4試合)で、平均32.0得点9.0リバウンド8.0アシストをクリアしたのは1963年のオスカー・ロバートソン、2018年のレブロンと、今年のドンチッチのみというのだから恐ろしい限り。

 さらに、今シーズンのドンチッチはレギュラーシーズンで平均33.9得点を残して初の得点王に輝いた。直近50年間で、得点王がNBAファイナルへ進出したのは6人目。直近では2016年のステフィン・カリー(ゴールデンステイト・ウォリアーズ)で、もしドンチッチが今年チャンピオンシップを勝ち取ることになれば、2000年のシャキール・オニール(元レイカーズほか)以来初の快挙となる。

 今年1月27日のアトランタ・ホークス戦で、ドンチッチはキャリアハイかつNBA歴代4位タイの73得点を奪っているだけに、初のファイナルでどんなパフォーマンスを見せてくれるかは必見だ。

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