2024.07.11
NBAは、6月30日(現地時間29日、日付は以下同)に2024-25シーズンのプレーヤーオプション(PO)、チームオプションの行使・破棄の期限を迎え、ロサンゼルス・レイカーズではディアンジェロ・ラッセル、キャメロン・レディッシュ、ジャクソン・ヘイズがPO行使で残留となった。
その一方で、レブロン・ジェームズはPOを破棄して制限なしFA(フリーエージェント)として今夏を迎えることとなった。レイカーズは28日のドラフト2日目で、レブロンの長男ブロニー・ジェームズを2巡目全体55位で指名していることから、バスケットボール界のスーパースターが“パープル&ゴールド”のユニフォームを脱いで退団する可能性は低く、今夏レイカーズと新たに契約を結ぶ様相となっている。
2024-25シーズンの年俸が約5142万ドル(約82億2720万円)だったレブロンは、現役最年長の39歳ながら、2023-24シーズンも71試合の出場で平均35.3分25.7得点7.3リバウンド8.3アシスト1.3スティールにフィールドゴール成功率54.0パーセントを記録。しかも3ポイントシュートではキャリアハイの成功率41.0パーセントをマークし、1試合平均で2.1本沈めた。
2024-25シーズンもプレーすれば、ビンス・カーター(元トロント・ラプターズほか)と並び、NBA歴代最長タイの22シーズン目に突入するのだが、レブロンは昨シーズンにオールスターとオールNBAサードチームにも名を連ねていることから、超高額契約を結ぶ資格は十二分にある。
もっとも、レブロンの代理人を務める『Klutch Sports』のリッチ・ポールは、30日に『ESPN』へレブロンが「チームのロスター強化を優先している」と伝えていた。もしレイカーズが今夏のFA戦線で即戦力となる“インパクトを残せる選手”を約1290万ドル(約20億6400万円)のフルミッドレベルエクセプションで獲得できるなら、減俸であろうと構わないという姿勢を見せている。
その対象になるのは、ジェームズ・ハーデン(ロサンゼルス・クリッパーズ)、クレイ・トンプソン(ゴールデンステイト・ウォリアーズ)、ヨナス・バランチュナス(ニューオーリンズ・ペリカンズ)の3選手だと『ESPN』が報道。
ウォリアーズ退団が濃厚と報じられている34歳のトンプソンにとって、ロサンゼルスは生まれ故郷で、父マイカルがかつてプレーした古巣でもある。地元メディア『LA Times』のブラッド・ターナー記者によると、トンプソンはレイカーズでレブロンと一緒にプレーすることへ好奇心をかき立てられていると報じており、レイカーズとダラス・マーベリックスが新天地の候補として浮上している。
レイカーズはアンソニー・デイビス、オースティン・リーブス、八村塁、ジャレッド・バンダービルト、ゲイブ・ビンセント、クリスチャン・ウッド、さらにはPOを行使したラッセル、レディッシュ、ヘイズ、そしてドラフト指名したダルトン・コネクトとブロニーが契約下にいるため、もしそこに再契約したレブロンに加え、トンプソン、ハーデン、バランチュナスの誰かが加入すれば、間違いなく戦力アップとなる。
ただし、レイカーズが即戦力になるベテランと契約できなければ、レブロンは3年1億6200万ドル(約259億2000万円)のマックス額を求めることになり、パリオリンピックに向けたアメリカ代表のトレーニングキャンプが始まる7月7日がその期限になるとポールが話していた。
となると、レイカーズは7月1日に幕を開ける他チームのFA選手との交渉解禁から即座に動き、契約をまとめていくことが必須となる。はたして、レブロンが求める即戦力がレイカーズへやって来るのか、今後の動向から目が離せない。
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