2024.06.30

クリッパーズのポール・ジョージがPO破棄でFAを選択…ベテランウイング争奪戦へ

今夏最大級の注目FAとなったジョージ[写真]=Getty Images
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 6月30日(現地時間29日、日付は以下同)。ロサンゼルス・クリッパーズポール・ジョージが、プレーヤーオプション(PO)となっていた2024-25シーズンの契約を破棄し、制限なしFA(フリーエージェント)になったと『ESPN』のエイドリアン・ウォジナロウスキー記者が報じた。

 ジョージの2024-25シーズンの年俸は約4870万ドル(約77億9200万円)と超高額。もしこの男がオプション行使で残留した場合、ゴールデンステイト・ウォリアーズはトレードで獲得を狙っていると報じられていたのだが、制限なしFAを選択したことでウォリアーズ入りの可能性も消滅。

 NBAキャリア14年目、クリッパーズ在籍5年目となった2023-24シーズン。ジョージは74試合へ出場して平均33.8分22.6得点5.2リバウンド3.5アシスト1.5スティールに3ポイントシュート成功率41.3パーセント(平均3.3本成功)を残し、オールスターにも選ばれた。

 同メディアによると、34歳のベテランウイングプレーヤーは他チームのFA選手との交渉が解禁となる7月1日以降にクリッパーズ、フィラデルフィア・セブンティシクサーズ、オーランド・マジックとミーティングをしていくという。

 クリッパーズはカワイ・レナードが契約下にいるほか、ラッセル・ウェストブルックPJ・タッカーがPOを行使して残留を決断。そのほか、イビツァ・ズバッツノーマン・パウエルテレンス・マン、ボーンズ・ハイランドといった選手たちが残っている。

 一方のシクサーズとマジックは、今夏のFA戦線でキャップスペースに余裕があるトップ3チーム。シクサーズはビッグマンのジョエル・エンビード、制限付きFAで再契約濃厚なガードのタイリース・マクシーという軸がおり、マジックにはパオロ・バンケロフランツ・バグナーら魅力的な若手がそろっている。

 攻防両面で計算できるジョージは、おそらくここまでに挙げた3チームの他にも獲得に興味を示すチームが出てくるだろう。そうしたなか、この男の争奪戦をどのチームが制するのかは必見だ。

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