2024.11.01

サンダー戦で自己最少6得点に終わったウェンバンヤマが翌戦に5部門で5以上の“5x5”を達成

見事な挽回を見せたウェンバンヤマ[写真]=Getty Images
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 10月31日(現地時間30日、日付は以下同)。敵地ペイコム・センターで行われたオクラホマシティ・サンダー戦で、サンアントニオ・スパーズは93-105で敗れて2連敗を喫した。

 その試合で、昨シーズンの新人王ビクター・ウェンバンヤマは27分15秒コートに立つも、フィールドゴール成功率20.0パーセント(1/5)の計6得点に8リバウンド2アシスト3ブロックに終わり、NBA入り後としては最少得点と沈黙。

 翌11月1日に敵地デルタ・センターへ乗り込んだユタ・ジャズ戦。ウェンバンヤマはハロウィンでジブリ作品の「千と千尋の神隠し」の“カオナシ”の仮装で会場入り。ユニークな装いでスルスルと歩いていた20歳だったが、もしかすると自己最少得点に終わった悔しさを隠し切れず、内心だけでなくマスクの裏側でもこの一戦に向けて集中力をひたすら高めていたのかもしれない。

 2連戦の2日目となったジャズ戦で、スパーズは106-88で勝利し、今シーズンの戦績をウェスタン・カンファレンス14位の2勝3敗とした。そして224センチ94キロのビッグマンは33分33秒のプレータイムで驚異的なスタッツをたたき出した。

 いずれもゲームハイとなる25得点5スティール5ブロックに9リバウンド7アシストと、5部門で5以上をマーク。2024年2月24日のロサンゼルス・レイカーズ戦でも27得点10リバウンド8アシスト5スティール5ブロックを残していた男は、わずか20歳と301日で2度目の“5x5”を達成。

 『Stathead』によると、スティールとブロックが正式なスタッツとしてカウントされた1973-74シーズン以降、この“5x5”を複数回記録したのはアキーム・オラジュワン(元ヒューストン・ロケッツほか/6回)、アンドレイ・キリレンコ(元ジャズほか/3回)のみ。

 ウェンバンヤマは、レギュラーシーズン通算76試合目にして早くも2回もクリアしてしまったのだから驚きだ。なお、この男はジャズ戦で3ポイントシュートも4本決めていた。近いうちに、ウェンバンヤマが得点、リバウンド、アシスト、スティール、ブロックに加えて3ポイント成功数の計6部門で5以上をクリアして“6x5”を達成する日が訪れるのではないだろうか。

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