2025.02.13

八村がドンチッチとのプレーに言及「楽しくなる。クレイジーなパスに慣れないと」

八村塁(右)とドンチッチが今後、どのようなケミストリーを築くのか [写真]=Getty Images

 衝撃のトレードでロサンゼルス・レイカーズに加入したルカ・ドンチッチが、新天地でのデビュー戦を終えた。

 2月11日(現地時間10日)、本拠地『クリプト・ドットコム・アリーナ』で行われたユタ・ジャズとの一戦は、レイカーズが132−113で快勝。ドンチッチは24分の出場に止まったが、14得点5リバウンド4アシストを記録し、短い時間ながらもその実力を存分に発揮した。

 試合後、多くのチームメートがドンチッチとプレーできることへの興奮を露わにしたが、八村塁もその一人だった。この試合も21得点6リバウンドで自身の仕事を成し遂げた八村は、コートサイドインタビューでドンチッチの加入について率直な感想を述べている。

「僕たちにとって、良いことだと思います。彼自身や僕たち、そして組織のこれからにとても興奮しています。きっと楽しくなるでしょう」

 一方で、誕生日を迎えたばかりの背番号28は、ドンチッチとのプレーを成熟させるにはまだ時間が必要だと語り、スロベニア出身の魔法使いがチームに馴染むまでのサポートを強調した。

「さすがですよ。彼がキックアウトしたパスをもう少しで取り損ねるところでした。クレイジーなパスでしたね。でも、僕はこれに慣れるしかありません」

 ドンチッチの加入により、レイカーズはオフェンスの選択肢が格段に広がることが予想される。5度のオールスターの高い得点力とプレーメイキング能力には相手ディフェンスを収縮させる引力があり、特に八村のようなフィニッシャータイプの選手にとって、同選手のスペースを生み出す的確なパスは、得点の機会を今まで以上に増やすことになるだろう。

 八村はプレーにムラがあり、一貫性のなさが度々指摘されてきたが、現在は直近6試合のうち5試合で20得点超えと絶好調。チームも11戦中10勝と勝ち星を重ね、ウェスタンカンファレンス4位まで浮上した。

 レポーターにディフェンスの改善と、優勝という大きな目標について問われると、八村は現在のチーム状況について、以下のようにコメントしている。

「お互いのためにプレーできていると感じます。助け合い、カバーしあっています。それが現在、勝利を重ねられている理由です。僕たちの目標はひとつです。全員が同じ場所を目指していて、これを継続しなければなりません。この姿が本来の僕たちですし、それを忘れてはいけません。そうすれば何か特別なことを成し遂げられるはずです」

 八村は今シーズン、リーグ全体10位となるスリーポイント成功率42.9パーセントを維持しており、シュートタッチが好感触だ。ドンチッチの加入により、コンディションの良さはさらなる真価を発揮することだろう。

 今後、2人がどのようなケミストリーを築き、プレーを発展させていくのか。新生レイカーズの新たなスタイルに注目が集まる。

文=Meiji

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