
2025.03.01
数年前であればダーク・ノビツキー(元ダラス・マーベリックス)やビンス・カーター(元トロント・ラプターズほか)、現在であればレブロン・ジェームズ(ロサンゼルス・レイカーズなど、NBAには40歳を超えても現役を続けている鉄人が存在する。
しかし、世界ではレブロンより5年も年上の選手が未だに現役を続けている。以下では、NBAキャリアを持ち、世界の各地でプロキャリアを継続する不屈のベテランプレーヤーを年齢順に紹介する。
年齢:45歳
所属球団:バウルー(NBB/ブラジル)
現役を続けている最高齢の元NBA選手は、アレックス・ガルシア(バウルー)だ。生まれは1980年。現在は、2015年のFIBAインターコンチネンタルカップ王者であるブラジルの強豪バウルーに所属している。
45歳という年齢を聞くと、ベンチやロッカールームにおける精神的支柱と思うかもしれないが、ガルシアはアメリカ大陸で最も競争力の高いリーグで未だトッププレーヤーとしてコートに立ち続けており、引退の気配すら感じさせない。
今シーズンの平均スタッツは13.6得点、5.1アシスト、4.7リバウンドで、リーグ内のレーティングは全体7位と驚異的。ブラジルでは9度の最優秀守備選手賞を受賞しており、「FIBAワールドカップ2019」ではギリシャの怪人ヤニス・アデトクンボ(ミルウォーキー・バックス)をわずか13得点に押さえた。
ガルシアは、キャリア初期にサンアントニオ・スパーズとシャーロット・ホーネッツ(当時のニューオーリンズ・ホーネッツ)に所属していた。NBAでの2シーズン目に負った前十字靭帯(ACL)断裂の大ケガがなければ、アメリカの地でもその才能が開花していたかもしれない。
年齢:44歳
所属球団:宇都宮ブレックス(B.LEAGUE/日本)
八村塁(ロサンゼルス・レイカーズ)や河村勇輝(メンフィス・グリズリーズ)が登場した今でも、田臥が日本バスケットボールの象徴であることに変わりはない。能代工業高校時代に出場したナイキ・フープサミットや、NCAA2部のブリガムヤング大学ハワイ校で世界基準のバスケにいち早く触れ、トヨタ自動車アルバルク(現アルバルク東京)から夢のNBAに挑戦。2004年にはフェニックス・サンズとの契約を勝ち取り、開幕ロスターに名を連ね、日本人初のNBAプレーヤーとなった。
2008年に日本に復帰以来、宇都宮ブレックス一筋を貫き、今シーズンは同球団で17シーズン目を迎えた。出場機会にこそ恵まれないものの、貢献度は直近5シーズンでベストの成績。
『HoopsHype』はそんな田臥の姿を見て、“ブレックスのユドニス・ハスレム(元マイアミ・ヒート)”と賞賛している。
年齢:42歳
所属球団:ベネデットXIVチェント(セリエA2/イタリア)
NBA経験のある世界の高齢現役選手トップ3で、最もNBAに爪痕を残したのはカルロス・デルフィーノ(ベネデットXIVチェント)だろう。彼はマヌ・ジノビリ(元サンアントニオ・スパーズ)、ルイス・スコラ(元ヒューストン・ロケッツほか)らと共に、アルゼンチンの黄金時代を築いた1人として、2004年アテネオリンピックで金メダル、2008年北京オリンピックで銅メダルを獲得している。
現在は、イタリアのセリエA2に所属するベネデットXIVチェントでプレーを続けているが、今シーズンの成績は11.5得点、3.8リバウンド、2.2アシストと未だにそのスキルが錆びることはない。
2003年のNBAドラフトでは、1巡目25位指名でデトロイト・ピストンズに加入。アルゼンチン出身の選手の1巡目指名を受けたのはデルフィーノが初めてだった。また、ミルウォーキー・バックス時代にはスターターに抜擢され、3年間で10.6得点、4.5リバウンド、2.5アシスト、スリーポイント成功率36.6パーセントを記録。脚部のケガがなければ、もう数年はNBAでも貴重な3&Dとしてキャリアを積んでいたに違いない。
文=Meiji
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