グリズリーズの新人、ジェイレン・ウェルズがコートに落下…左手首骨折も意識は取り戻す

　4月9日（現地時間8日）、メンフィス・グリズリーズとシャーロット・ホーネッツの一戦において、グリズリーズのジェイレン・ウェルズがコートに落下し、腕と頭を強打するアクシデントに見舞われた。

　事態が発生したのは、第2クォーターの終盤。ウェルズが速攻でゴールにダンクを叩き込もうと跳躍した際、ホーネッツのKJ・シンプソンが背後からぶつかり、不安定な体勢のままフロアへ落下してしまう。ウェルズは10分弱コートへ倒れ込み、頭を固定した状態で担架に乗せられ、病院へ運ばれた。シンプソンの極めて危険なプレーに対し、審判はフレグラントファウル2を宣告し、試合から退場させる処分を下している。

担架で病院へと搬送されたウェルズ[写真]=Getty Images

　ウェルズにパスを送ったチームメートのジャ・モラントは「かなりタフだ。パスを投げてタッチダウンのセレブレーションをしていたとき、最初に見たのは（ウェルズの）出血だった。胃が痛くなったよ」とコメント。「彼のために祈るしかない。次の選手が彼のために穴を埋めるんだ」と、同僚の無事を祈願した。

　病院に搬送されたあと、ウェルズは意識を取り戻し、自身のInstagramを更新。骨折した左手には包帯がまかれる痛々しい姿を見せたが、「Go Grizz」とチームを元気づける言葉を添えた。ウェルズの父であるフレッド・ウェルズによると、彼の息子は試合の勝敗を終始気にしていたようだ。現地メディア『The Athletic』が伝えている。

Jaylen Wells in good spirits after his injury tonight via his IG story 🙏

Wells is alert and moving his extremities but did suffer a broken wrist pic.twitter.com/EIq2ldwUx6

— Bleacher Report (@BleacherReport) April 9, 2025

　現在21歳のウェルズは、203センチ93キロのフォワード。ワシントン州立大学からNBAドラフト2024で全体39位指名を受け、グリズリーズに入団した。1年目ながら実力者の揃うグリズリーズで先発を務め、78試合（うち73試合に先発）の出場で1試合平均10.5得点3.4リバウンド1.7アシストをマークしている。

　ホーネッツ戦には勝利し、ウェスタン・カンファレンス5位につけているグリズリーズ。3位から8位が僅差で続く大混戦のなか、先発の一角を失う事態には見舞われたが、ウェルズのためにもプレーオフ出場を是が非でも確定させたいところだ。