2025.04.10

ナゲッツのマローンHC解任によって、過去6年間の優勝チームのうち4名が決別

ウェスト4位にいながら解任されたマローンHC[写真]=Getty Images
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 4月9日(現地時間8日、日付は以下同)。デンバー・ナゲッツは、マイケル・マローンHC(ヘッドコーチ)を解任し、カルビン・ブースGM(ゼネラルマネージャー)と延長契約を結ばないことを発表した。

 ナゲッツは8日を終えた時点でウェスタン・カンファレンス4位の47勝32敗。今シーズンワーストの4連敗中とはいえ、エースガードのジャマール・マレーをケガで欠いており、万全な戦力で戦うことができずにいた。

 就任10シーズン目の終盤に解任されたマローンHCは、ナゲッツでレギュラーシーズン通算798試合を指揮してフランチャイズ史上最高の471勝(327敗/勝率59.0パーセント)を残し、2022-23シーズンには球団初優勝へ導いていただけに、衝撃的な展開となった。

 NBAは30チームのため、指揮官を務めることができるのは世界でたった30人のみ。現在NBAではサンアントニオ・スパーズのグレッグ・ポポビッチHC(今シーズンは脳卒中からリハビリ中)が就任29シーズン目、マイアミ・ヒートのエリック・スポールストラHCが同17シーズン目、ゴールデンステイト・ウォリアーズのスティーブ・カーHCが同11シーズン目ながら、2020年より前に就任した指揮官はここに挙げた3人のみ。

 しかも、2019年から2024年までの6年間にNBAチャンピオンになった指揮官のうち、マローンHCを含めて計4名が解任されているという厳しい世界。2019年にトロント・ラプターズで優勝したニック・ナースHC(現フィラデルフィア・セブンティシクサーズHC)、2020年にロサンゼルス・レイカーズを指揮したフランク・ボーゲルHC、2021年にミルウォーキー・バックスでリーグ制覇したマイク・ブーデンホルザーHC(現フェニックス・サンズHC)もすでに優勝したチームを離れている。

 ナゲッツはリードAC(アシスタントコーチ)のデイビッド・アデルマンが暫定HCを務めることとなるが、今夏に新たな指揮官を招へいするのかも注目したい。

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