2025.06.28

ディロン・ブルックスが元交際相手に接近禁止令を申請「精神的脅迫を受けた」

元交際相手とコート外で争うブルックス[写真]=Getty Images

 ディロン・ブルックス(ヒューストン・ロケッツ)のオフシーズンは、慌ただしいオフシーズンを過ごしている。

 リーグでも指折りの悪役は、ケビン・デュラント(フェニックス・サンズ)を絡めた大型トレードの一環として、来月サンズへのトレードが予定されている。しかし、その発表があった直後、ブルックスは元パートナーのヘザー・アンドリュースに対して、一時的な接近禁止令の申し立てを行ったようだ。

 このコート外での争いを報じた『TMZ』によれば、ブルックスは裁判所に提出した申立書の中で、アンドリューズが交際期間中に同選手に対して精神的な脅迫を繰り返し、自身の私物を破壊したほか、ブルックスの複数のソーシャルメディアアカウントに不正侵入したと主張。また、『TMZ』はブルックスとアンドリューズの通信記録を入手しており、そこには「お前の小さくて醜い指を一本ずつ切り落とさせる。二度とバスケをできないように。そして今なら人々が差別主義者になる理由がわかった」と辛辣なメッセージが含まれていたという。さらに、テキストではブルックスの母親を標的にすると脅しも存在し、「お前の母親のもとに誰か送り込んでやる」との文面も確認されたとしている。

 ブルックスと元交際相手の争いは、2023年に端を発する。2人は2018年にラスベガスのナイトクラブで出会い、その後、交際数カ月で彼女の妊娠が発覚。両者の間には5歳と2歳の娘がおり、ブルックス曰く、アンドリューズの感情的な虐待は最初の妊娠からまもなくして始まったという。第2子妊娠中には、その攻撃的かつ脅迫的な言動がさらにエスカレート。そして、脅迫行為だけでなく、アンドリューズは2022年、ブルックス宅の屋外に設置された暖炉に落書きをしたとされ、毀損の罪にも問われる可能性がある。翌年、次女出産から程なくして、アンドリューズは生後間もない次女の単独親権と養育費を求める申立書を提出。ここには次女をロケッツの健康保険に加入させることを義務付ける条項も記載されていたが、一方のブルックスは共同親権を主張し、反論していた。

 こうした争いから、昨年はアンドリューズがブルックスに対して、嫌がらせや脅迫を理由に一時的な接近禁止令を取得していた。

 両者は来月、ロサンゼルス裁判所で審理を受け、それぞれの主張を裁判官に提示する予定となっている。

 ブルックスは、ルーキーから6シーズンをメンフィス・グリズリーズで過ごした後、2023ー24シーズンからロケッツに加入。若き球団でも進んで汚れ役を買って出る姿勢は変わらず、昨シーズンは平均14.0得点3.7リバウンド1.7アシストを記録しており、3ポイント成功率はキャリアハイとなる39.7パーセントをマークし、勝利への貢献度を示すウィンシェアでもチーム5位の成績を収め、ロケッツの躍進に貢献している。

 来シーズンはロスター再編に舵を切ったサンズに、持ち前のエナジーを持ち込むことが期待されているが、どうやら“激しく争う姿勢”はコート外でも変わらないようだ。

文=Meiji

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