2025.06.28

マブスGMが語るドラフト1位のクーパー・フラッグ…「最終的には彼のチームになる」

マブスからドラフト1位指名を受けたクーパー・フラッグ [写真] = Getty Images
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 6月26日(現地時間25日、日付は以下同)、「NBAドラフト2025」初日が開催され、ダラス・マーベリックスが全体1位でクーパー・フラッグを指名した。マブスのニコ・ハリソンGM(ゼネラルマネージャー)は、記者会見でフラッグについて次のようにコメントしている。

「世代を代表する才能であるクーパーを指名できたことについて、頭からつま先まで興奮が止まない。彼はこのチームで、自分のペースで成長できると思う。私たちには、彼の成長を支える環境がある。彼が良い状態の時はもちろん、最善でない時でさえも勝負に勝てるチームになるんだ」

 マブスは、5月13日のドラフト指名順位抽選会「NBAドラフトロッタリー2025」で、1.8パーセントの確率で1位指名権を引き当てていた。昨シーズン、フランチャイズの象徴だったルカ・ドンチッチ(ロサンゼルス・レイカーズ)を放出していたマブスにとって、フラッグの指名は大きな追い風となる。ドンチッチ放出によって激しい批判を受けていたハリソン自身にとっても、逆転の一手になるだろう。

 現在18歳のフラッグは、デューク大学1年生として2024-25シーズンに37試合出場し、平均19.2得点7.5リバウンド4.2アシスト1.4ブロック1.4スティールをマーク。NCAAトーナメントではチームを準決勝に導く活躍を見せていた。また、大学入学前からその名を轟かせていたフラッグは、2024年の夏にパリオリンピックに出場するチームUSAの練習相手となる“セレクトチーム”に高校生ながら選出され、話題を呼んでいた。

 ハリソンは会見の中で、フラッグがマブスを訪れていた間に6人の選手がディナーに招待していたことなどを明かし、チームの文化にもすぐにフィットすると自信を見せた。ハリソンは、フラッグ獲得後のチームについて、次のように続けている。

「最終的に、(マブスは)クーパーのチームになるだろう。それがいつかはわからない。だからこそ、今勝つことを重要視しつつ、将来にわたって勝てるチームになるための準備も整えるべきだ」

 アンソニー・デイビスカイリー・アービングクレイ・トンプソンなど、チームの核を担う選手が30代のベテラン選手になりつつあるマブスにとって、即戦力かつ将来の担い手となるフラッグは、ハリソンのコメント通り重要な鍵となるだろう。また、左ヒザ前十字靭帯によって来シーズン序盤はカイリーの欠場が確実な中、マブスはフラッグと共にどのようなシーズンを迎えるか、早くも注目が集まる。

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