2025.10.13

カイリー・アービング、チームメートを痛烈批判した現地コメンテーターを名指しで非難

ダラス・マーベリックスのカイリー・アービング [写真] = Getty Images
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 ダラス・マーベリックスカイリー・アービングが、現地メディア『The Ringer』の創業者でありコメンテーターのビル・シモンズを名指しで非難した。

 事の発端は、今シーズンからカイリーのチームメートとなったディアンジェロ・ラッセルに対するシモンズの発言である。辛口なコメントで知られるシモンズは、プレシーズンで堅調な立ち上がりを見せているラッセルについて、以下のようにコメントした。

「彼(ラッセル)は、君の家に遊びに来るような友達みたいな存在だよ。1日だけ遊びに来てくれるような感じだったら本当に嬉しいんだけど、6日も経てば君は彼に対して『ああ、もう帰ってほしいな』と思うようになるんだ」

 2015年のNBAドラフト2位でロサンゼルス・レイカーズに入団したラッセルは、ブルックリン・ネッツに所属していた2019年にはオールスターゲーム出場を果たしたものの、近年は定住の地を見出せずにいる。ネッツからゴールデンステイト・ウォリアーズ、ミネソタ・ティンバーウルブズに移籍後、再びレイカーズ、ネッツを経て、今オフにマブスに加入した。そんなラッセルについて、シモンズは次のように続けた。

「D-Lo(ラッセルの愛称)は、1日だけなら素晴らしいんだ。この場合の1日というのは、マブスでのシーズン最初の2カ月くらいにあたるかな。マブスは、この期間でD-Loの全てを知ることになるよ。最初は『なんてスティールだ』とか『35得点も挙げたぞ、素晴らしい』とか言うと思うよ、あくまでこの期間は。でも、プレーオフ・バージョンの彼について悩む必要はないよ。なぜなら、その頃にはカイリーが戻ってきているから」

 この批判は、プレーオフでは期待に応えられないというラッセルに貼られているレッテルを皮肉たっぷりに表現したものである。特にレイカーズ復帰を果たした2023-24シーズンでは、チームをNBAカップ初代王者に導く活躍を見せながらも、プレーオフでは要所での得点力に欠け、レイカーズは1勝4敗でデンバー・ナゲッツに敗れ第1ラウンドで姿を消した。

 この批判に対し、カイリーが自身のX(旧Twitter)アカウントから以下のコメントを投稿し、シモンズを名指しで非難した。

「なあ、ビル。君はD-Loに対してこんなことを面と向かっては言えないだろ。僕も君も、それを十分わかっているはずだ」

 カイリーは昨シーズン中盤に左膝の前十字靭帯断裂により戦列から離れており、早ければ2026年1月にも復帰できる見込みとのこと。果たしてラッセルは、カイリーの不在を埋め、なおかつカイリー復帰後やポストシーズンでも存在感を発揮し、自身に貼られたレッテルをはがすことができるか。

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