2025.10.11

「NBAこそが僕の居場所」元ASのビクター・オラディポはリーグ復帰を虎視眈々と狙う

広州ロングライオンズで再起を図るオラディポ[写真] = Getty Images
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 10月22日(現地時間21日)のレギュラーシーズン開幕に向け、各地でプレシーズンゲームが開催されているNBA。海外チームもNBAチームとの対戦機会を求めて渡米しているなか、広州ロングライオンズ(中国)の一員として出場していたビクター・オラディポに驚きを覚えたファンも少なくないだろう。

 2013年のNBAドラフトでオーランド・マジックから全体2位指名を受けたオラディポ。2017年に移籍したインディアナ・ペイサーズでは自身初のオールスターに選出され、攻防揃ったアスレチックガードとしてリーグを代表する選手に。しかし、2019年に右足大腿四頭筋腱を断裂したあとは故障を繰り返すキャリアとなり、出場機会を大きく減らすことに。

 昨シーズンは現地メディア『ESPN』でアナリストを務め、次のキャリアも見据えるような動きを見せていたオラディポ。しかし、本人はNBAへの帰還を虎視眈々と狙っているようだ。『ClutchPoints』のインタビューに応じた現在33歳のオラディポは、「僕は年齢なんか気にしてない」と口を開いた。

「世間は僕が33歳だと言うかもしれないが、僕自身は33歳とは感じていない。多くのことを経験してきたし、決断を下さなければならない。それは人を成長させるか、あるいは打ちのめす。僕は成長する方を選んだ。だからベストを尽くしている。毎日自分自身に挑戦し、一日一日を大切にしながら、この長い道のりを楽しんでいるよ」

 10日にはロサンゼルス・クリッパーズとのプレシーズンゲームに出場し、24得点5アシスト2スティールと軽快なプレーを披露したオラディポ。「NBAのスポットライトから離れたこの2年間で、僕は自らの“源流”に近づいてきた」と語り、気持ちの整理がついたことで、コート上でのパフォーマンスにも良い影響が生じているのかもしれない。

NBAこそが僕の居場所だ。機会が訪れれば、準備はできている。正直に言えばずっと準備はできていたけど、今まさに準備は整っている」

 対峙したクリッパーズのカワイ・レナードも「僕には彼(オラディポ)が好調に見えた。動きがスムーズだ」とコメントしており、オラディポはNBAの水準に戻りつつあるのだろう。かつてのオールスターガードはこのまま復活を遂げ、自らの“居場所”で輝きを取り戻すことはできるだろうか。

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