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「絶対に勝つ」気持ちを共有…東山が難敵を倒して初戦突破、佐藤凪が20得点12アシスト

司令塔としてゲームメイクも光った東山の佐藤凪[写真]=SoftBank ウインターカップ2025
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 12月24日、『SoftBank ウインターカップ2025 令和7年度 第78回全国高等学校バスケットボール選手権大会』の男子1回戦が行われた。東京体育館のCコート(nubiaコート)には、強豪東山高校(京都府)が登場。1回戦から強豪の中部大学第一高校(愛知県)と熱戦を繰り広げた。

 試合は第3クォーターまでは一進一退の攻防が続く展開。勝負の最終クォーターに、東山のキャプテンの佐藤凪と中村颯斗の連続3ポイントをきっかけに、一気に点差を広げ86-68で勝利した。

 司令塔の佐藤凪はこの試合20得点12アシストのダブルダブルに加え、4スティールと攻守で活躍しチームを勝利に導いた。試合後のメディア対応では「すごくタフなゲームだったんですけど、チーム全員で勝つことができたのですごい良かったです」と興奮気味に語り、試合を決める重要な場面へとつながっていった第4クォーターのハドルでは「戦術などではなく、“とにかく自分たちが勝つんだ、絶対に勝つんだ”とチーム全員に伝えて気持ちで戦いました」と、試合中やり取りを明かした。

 その第4クォーターの中村の活躍については「本当に(中村)颯斗は、本当に皆さんが知らないところで死ぬ気で努力してたので、それが試合で形に出たと思う。本当にそこは評価してあげたいなと思います。毎日見てるんで、もう僕からしたら想定内というか。彼はこれぐらいできる選手なんで。いや、もっとできると思うんで、ここからの5試合楽しみにしてほしいです。100パーセント信じてるんで、入っても入らなくても、颯斗の3ポイントは必ず僕たちの武器になっている。信じていいパスを出し続けたいなと思います」と、絶大な信頼を寄せた。

 自身の活躍について問われると「正直自分のパフォーマンスでは全然満足してないですけど、本当にみんなに助けられて、みんなで勝ち取ったゲームだと思う。もっと早く勝負を決めれたと思っているので、そのワンチャンスを逃してしまうと勝ちきれないので、最初から最後までワンチャンス逃さずにいきたいです」

 第4クォーターの終盤、ある程度セーフティリードを奪った場面でベンチに下がることを大澤徹也コーチから打診された佐藤凪だが、それを留まり、コートに立ち続けた。

「ゲームを締めたり決めたりっていうのは、もうポイントガードの役割ですし、キャプテンの役割だと思っています。正直すごいタフでしたけど、いい形で終われましたので、いい雰囲気で明日のゲームも臨めると思います。もう一回頭をクリアにして、明日はまた今日とは違う別のゲームになると思うんで」

 難敵を倒して2回戦にコマを進めた東山。2回戦では、1回戦で県立秋田工業高校(秋田県)を100−71で破った瓊浦高校(長崎県)と対戦する。佐藤凪の眼は次戦に向けられており、その先には同校初のウインターカップ制覇が待っている。

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