2025.11.15
高校バスケ日本一を決める「SoftBank ウインターカップ」が12月23日に開幕する。東京体育館をメインに29日まで男女120チームが頂点を目指す熱戦を彩る注目チームと選手を紹介する。
文=田島早苗
ウインターカップに臨む東山高校(京都府)にとって、戦う上でのキーワードは“自分たちらしさ”だろう。
11月16日の「U18日清食品トップリーグ」の最終戦。東山は勝てば初優勝という大一番を迎えていたが、結果は69−77で敗退。あと一歩のところで優勝を逃した。
このとき、「相手というよりも、うちのバスケットが40分間できなかったのが敗因の一つです」と大澤徹也コーチは語ったが、同様にエースの佐藤凪(3年)も「自分たちの良さをまったく出せなかったゲームで、相手というより自分たちで崩れた。そこが一番の敗因です」と、発した。
一方で、さかのぼること1週前、11月9日の福岡大学附属大濠高校(福岡県)では中村颯斗(2年)の活躍もあり88−72で勝利。翌日の福岡第一高校(福岡県)戦にいたっては、91−66と大勝を収めた。
「(福岡大学附属大濠と福岡第一戦は)うちのバスケットが終始できました。我慢するところを我慢できたし、攻撃面でも主導権を握れたと思います」と、大澤コーチ。自分たちらしさを出せれば相手がどこであろうと負けない強さを発揮するし、逆に“らしさ”を失えば敗れてしまう。
そんな明暗がハッキリと分かれたU18日清食品トップリーグ。「自分たちが良いときは結果につながっていますし、逆に良くないときに(一旦)崩れると、そのまま崩れてしまうところがありました」と、佐藤凪は振り返る。だがすぐに、「こうすれば勝てるといったように勝ち方と負け方が分かった大会だったので、最後は勝てなかったですが、チームにとってはポジティブなこと。(最終戦の負けを)引きずらず、常に前を向いてまた頑張っていきたいです」と、先を見据えた。
夏は連覇を目指すインターハイでベスト8。以降は佐藤凪の弟・久遠(1年)を入れた、凪、久遠、中村という3ガードを形成し強化を図った。そこには「機動力などチームとしての厚みが出た」(大澤コーチ)と、手応えもある。
冬の全国は過去2大会で悔しい思いをした東山。来る今年の冬は、勝ち切る強さを身に付け、東京体育館へと乗り込む。

スコアリングガードとして最注目を集める東山の佐藤凪 [写真]=伊藤大允
横浜市立大道中学校(神奈川県)のときは点取り屋として全国中学校大会の1回戦で50点をマーク。その冬のジュニアウインターカップでは横浜ビー・コルセアーズの一員として準優勝に貢献するなど、中学時代から全国に名を馳せていた佐藤凪。東山に入学後も1年生からスターターを担い、2年生の夏には瀬川琉久(千葉ジェッツ)らとともにインターハイ優勝も経験した。そして最上級生となった今年はエースとして、リーダーとして強気のプレーでチームを引っ張っている。
ドライブに外角シュートにと高い得点力が魅力の佐藤だが、今年は司令塔として今まで以上にパスやゲームメークにも取り組んだ。自らが点を取りに行くことと周りを生かすことのバランスは試合や練習の中で最善策を講じてきた。
「U18日清食品トップリーグ」での1試合平均が得点は19.9点でランキング3位。アシストは8。4本で1位となったのも、そうした試行錯誤の結果といえるだろう。
自身にとって最後のウインターカップ。「間違いなくオフェンスがキーだと思っていて、3ポイントシュートの確率が上がらないときに点が伸びないのが今の僕らの課題。『3ポイントが入らないから負けました』では済まされないので、どんな形でも80、90点台に乗せることができれば、勝てるバスケットができると思います。オフェンスのバリエーションや全員で攻めることを意識してやっていきたいです」と、佐藤は冬を戦う上でのポイント力強く語った。
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