2025.07.18
NBAのFA(フリーエージェント)戦線は、交渉解禁から2週間が経過。これまでに多くのチームがトレードやFAで獲得した新加入選手を発表している。
もっとも、今夏のゴールデンステイト・ウォリアーズはケボン・ルーニーがニューオーリンズ・ペリカンズへ移籍したことを除くと動きがなく、ドラフトが絡んだトレードのみとなっている。
ステフィン・カリー、ドレイモンド・グリーンに昨シーズン途中加入したジミー・バトラーの3本柱を擁するチームは、バディ・ヒールドやモーゼス・ムーディー、ブランディン・ポジェムスキー、トレイス・ジャクソン・デイビス、クインテン・ポストといった選手たちが契約下にいる。
昨シーズン。ウォリアーズは2シーズンぶりのプレーオフ復帰を果たし、ファーストラウンドではウェスタン・カンファレンス第2シードのヒューストン・ロケッツを4勝3敗で撃破し、カンファレンス・セミファイナルへ進出。
ただ、ミネソタ・ティンバーウルブズとのシリーズではカリーがケガのため戦線離脱したこともあり、1勝4敗で敗退。今シーズンはバトラーがトレーニングキャンプから合流してフルシーズンを戦うだけに、戦力を整えて開幕を迎えたいところ。
そのウォリアーズの獲得候補に挙がっているのがアル・ホーフォード。NBAキャリア18年を誇る206センチ108キロのビッグマンは、昨シーズンにボストン・セルティックスで60試合へ出場し、平均27.7分9.0得点6.2リバウンド2.1アシストに3ポイントシュート成功率36.3パーセント(平均1.9本成功)をマーク。
6月に39歳を迎えたとはいえ、経験豊富なホーフォードはNBAチームでローテーション入りできる実力の持ち主と言っていい。もっとも、マイアミ・ヒートで20シーズンをプレーしてきたユドニス・ハズレムは、7月16日(現地時間15日)に出演した『ESPN』の番組“NBA Today”でこう話していた。
「アルを連れてきても、長さと運動能力の面では課題解決にはならない。アルのことは大好きだが、彼が入っても危機から脱出できるわけではない」
ウルブズとのシリーズで、ウォリアーズはフィジカル面で苦戦。ルディ・ゴベア、ジュリアス・ランドル、ナズ・リードといった屈強なフロントコート陣を擁する相手と再戦した際に、ホーフォードを獲得できたとしても課題の解決策にはならないとハズレムは言う。
「アルのことは大好きだし、ステフのような男がいるチームでキャリアを終えるのはいいことだ。彼ならフロアのスペースを広げて、いくつかスリーを決め切ってくれる。でもあのチームのニーズに応えているとは言えないんだ」
はたして、カリー率いるウォリアーズはどのような補強へ動くのか。今後の動向に注目していきたい。
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