2025.10.04
NBAとAmazon Web Services(AWS)は10月2日、リーグの次世代イノベーション推進に向け、複数年にわたる新たなパートナーシップを結んだと発表した。AWSはNBA、WNBA、NBA Gリーグ、バスケットボールアフリカリーグ、NBA Take-Two Mediaの公式クラウドおよびクラウドAIパートナーに選定された。
今回の取り組みの一環として、クラウドAI基盤を活用した「NBA Inside the Game powered by AWS」が立ち上げられる。この新プラットフォームは、数十億件に及ぶNBAのデータをリアルタイムに処理し、公式アプリやNBA.com、リーグのSNSを通じてファンに新たなインサイトを提供することを目的としている。
導入予定の新指標には、ディフェンスの貢献度を数値化する「Defensive Box Score」、各シュートの難易度を算出する「Shot Difficulty」、選手の存在による空間的影響を測定する「Gravity」の3つがある。これらはAIを用いたトラッキングデータ解析によって算出され、従来のスタッツにない視点をファンやチームに提供する。

AWSの技術を活用して表示される「Defensive Box Score」。選手ごとの守備貢献度を数値化し、従来のスタッツにない新しい視点を提供する

AIが算出する「Shot Difficulty」では、シュートごとの期待成功率(xFG%)をリアルタイムに表示。プレーの難易度を数値で把握できる
さらに「Play Finder」と呼ばれる新機能も搭載され、Amazon BedrockやSageMakerを活用して過去の類似プレーを瞬時に検索可能となる。解説や中継での活用が想定され、戦略的な理解を深めることが期待されている。
グローバル展開においては、NBA公式アプリやNBA League PassなどもAWS上で稼働し、多言語対応やパーソナライズ機能を通じて世界中のファンに提供される。また、Prime Videoでの新メディア契約により、2025-26シーズンからはレギュラーシーズン66試合が配信される予定である。開幕カードとして、日本時間10月25日(土)午前8時30分からニューヨーク・ニックス対ボストン・セルティックス、同日午前11時からミネソタ・ティンバーウルブズ対ロサンゼルス・レイカーズが配信される。
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