2024.07.16

アメリカ代表「良い教訓」親善試合に勝利も試合運び反省…オーストラリア代表に猛追許す

パリ五輪を目前に控え親善試合で対戦したアメリカ代表とオーストラリア代表。中央は豪ギディーと米エドワーズ[写真]=Getty Images
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 7月16日(現地時間7月15日)、パリ2024オリンピックに出場するバスケットボール男子アメリカ代表(FIBAランキング1位)とオーストラリア代表(同5位)が、アラブ首長国連邦アブダビにて親善試合で対戦。五輪4連覇中の“絶対王者”アメリカ代表が98-92で勝利した。

 スティーブ・カーヘッドコーチ率いるアメリカ代表は、ステフィン・カリーレブロン・ジェームズジョエル・エンビードに加え、先日のカナダ代表戦ではベンチスタートだったアンソニー・エドワーズジェイソン・テイタムもスターターとして起用。

 試合の立ち上がりから、エドワーズが先発起用に応えるようにスコアを伸ばし、32-21と主導権を握って第1クォーターを終えると、続く第2クォーターには、テイタムの豪快なダンクにカリー、エンビードの3ポイントと、アリーナを沸かせるプレーを連発。第3クォーターもデビン・ブッカーバム・アデバヨアンソニー・デイビスらベンチスタートだった面々が存在感を示し、一時24点差までリードを広げた。

 しかし、第3クォーター中盤からジョシュ・ギディージョック・ランデールを中心にインサイドで奮闘するオーストラリア代表にその差を徐々に詰められると、第4クォーター残り5分には6点差に急接近。アメリカ代表は正念場でタイリース・ハリバートンが長距離砲を決めてなんとか振り切ったが、猛反撃を許してしまう試合運びだった。

 試合後、ESPNなど複数の現地メディアの取材に応じたカーHCは、「第3クォーターの中盤でプレーを止めてしまった。ボールを失い始め(ターンオーバー18本)、リング下で大量のポイントを許し、バックカットやオフェンシブリバウンドでも失点しました。そうして試合の流れが変わってしまいました。これは私たちにとって良い教訓です。いま学ぶ方があとで学ぶよりも良い。この試合の映像は私たちにとって貴重な教材となるでしょう」と、不本意な試合運びとなってしまったことに言及しつつ、チームのさらなるステップアップを見据えた。

 この試合でゲームハイスコアを記録したのは、20得点7リバウンド6アシストを記録したオーストラリア代表のランデール。敗れたオーストラリア代表は、ジョシュ・ギディーも18得点8リバウンド7アシスト、ダイソン・ダニエルズも14得点3リバウンド3スティールと存在感を示した。Bリーグ・島根スサノオマジックに所属しているニック・ケイは先発出場し、約24分のプレータイムで7得点3リバウンド1アシストだった。

 一方、アメリカ代表は、ベンチスタートだったデイビスがチームハイの17得点14リバウンド、ブッカーが16得点で続き、チーム最年少22歳のエドワーズが3本の3ポイントを含む14得点をマーク。レブロン、エンビード、アデバヨも2ケタ10得点を挙げた。なお、ふくらはぎを負傷しているケビン・デュラントは11日のカナダ戦に続き欠場。カワイ・レナードに代わって代替招集されたデリック・ホワイトもチームには合流したが、実戦出場は見送られた。

■ 親善試合
アメリカ代表 98-92 オーストラリア代表
USA|32|21|23|22|=98
AUS|21|16|24|31|=92

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