6時間前

準決勝でも”疑惑の笛”か…セルビアの選手や指揮官が次々と審判への不満を明かす

アメリカ代表との準決勝で執拗なマークを受けるセルビアのニコラ・ヨキッチ [写真] = Getty Images
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 8月9日(現地時間8日、日付は以下同)、パリオリンピック男子バスケットボールの準決勝が行われ、アメリカ代表セルビア代表を95-91で破り決勝進出を決めた。

 一時は17点のリードを奪ったセルビア代表だが、試合終盤にこの日36得点を挙げたステフィン・カリー(ゴールデンステイト・ウォリアーズ)や、トリプルダブルを記録したレブロン・ジェームズ(ロサンゼルス・レイカーズ)らの猛攻を浴び、痛恨の逆転負けを喫した。

 現地メディア『BasketNews』によれば、試合後のインタビューに応じたセルビア代表ボグダン・ボグダノビッチ(アトランタ・ホークス)が、敗戦の悔しさを語る中で次のようなコメントを残している。

「僕たちは審判と話をしようとしたが、彼らは応じてくれなかった。でも、もういいんだ。アメリカ代表は、そういった(審判の)助けを必要としなかったということに尽きる。彼らが両手で僕たちのことを掴んでいた時、僕たちは助け(ファールコール)をもらうことができなかった」

 ボグダノビッチはインタビューの中で「自分たちの戦いを誇りに思う」とコメントしつつも、「審判にも勝ちたかった」と続け、悔しさをにじませた。

 審判に不満を抱えているのは選手だけではないようで、同メディアの記事によると、セルビア代表のヘッドコーチを務めるスベティスラフ・ペシッチも次のように語っている。

「セルビアには、“敗者には怒る権利がある”という言葉がある。私は、敬意を感じられなかったことに対して怒っている。世界一の選手が、37分の中で4本しかフリースローを放っていないのだから、そう言わざるを得ない」

 セルビアの指揮官は、大黒柱であるニコラ・ヨキッチ(デンバー・ナゲッツ)に対するファールがほとんどコールされなかったことに対する怒りを表明した。ペシッチは、アメリカ代表に対して「彼らの勝利をもみ消そうとしているわけではないし、彼らの武運を祈る」としながらも「今夜はおかしなことが起きた」と不満を露わにしている。

 ペシッチのコメント通り試合結果が覆るわけではないが、10日の3位決定戦と11日の決勝戦においては、悔いの残らないフェアな試合展開を期待したい。

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