2023.07.01
日本バスケットボール協会(JBA)は6月27日、八村塁(ロサンゼルス・レイカーズ)の「FIBA バスケットボールワールドカップ 2023」欠場決定を受け、東野智弥技術委員会委員長、トム・ホーバスヘッドコーチのコメントを発表した。
八村は1月にトレードでワシントン・ウィザーズからレイカーズへ移籍すると、「NBAプレーオフ2023」にも出場し、NBAでの4年目を修了。制限付きフリーエージェントになり、新シーズンの去就に注目が集まるなか、「これから初めてのフリーエージェンシーに備えて今後の自分のNBAキャリアを優先し考慮」(八村)してワールドカップ欠場の判断を下した。
19日の会見後囲み取材にて、八村側へ打診していくことを明かした東野技術委員長はリリースを通じて「このたびの八村選手の招集見送りの決断については、自国開催のワールドカップで同世代の最高のプレーヤーたちとの競演が見られないのは残念ですが、この決断により今後八村選手個人のさらなる成長が見込めること、また、日本チームが『チーム一丸』となり、ハングリーさを前面に押し出せるチームで闘うことにつながることを信じ、その楽しみは次のステージであるパリオリンピックまで先送りします」とコメント。「我々は戦い抜きます。ホーバスHCは、いつも逆境を退ける力を見せてくれます。私個人としても、またJBAとしても不退転の覚悟持ってホーバス HCを全力でサポートし、世界に立ち向かっていきますので、引き続き、ご声援をよろしくお願いいたします」と意気込みを語った。
26日に行われた公開練習後の囲み取材で八村の招集について「わからない」と口にした指揮官は、「沖縄で開催されるワールドカップを、能力や存在感のある八村選手と一緒に戦えないことは非常に残念です。しかしながら、私たちは現在の代表候補選手に大きな期待を抱いており、ワールドカップにおいてアジアNo.1のチームとなってパリオリンピックの出場権を獲得するという目的を達成するために努力を続けていきます」と決意表明。「八村選手がNBAで活躍し続け、そして来年のパリオリンピックでは一緒に戦えることを心より願っています」と続け、日本が誇る至宝にエールを送った。
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