2024.03.06
8月25日に開幕した「FIBAバスケットボールワールドカップ2023」は、グループフェーズのファーストラウンド終盤を迎え、29日にはセカンドラウンド進出をかけた重要な一戦を迎える。
開幕前に“死のグループ”と評されたグループEは、日本の沖縄アリーナが舞台となっており、ここまでドイツ代表が2連勝でファーストラウンド突破、2戦全敗のフィンランド代表が順位決定戦へ進むことが決まっている。
そして1勝1敗で並んでいるオーストラリア代表と日本代表が、29日の20時10分からセカンドラウンド進出をかけて激突する。フィンランドを下し、ドイツ戦を落とした両チームにとって、負けられない一戦となることは言うまでもない。
29日に取材へ応じたオーストラリアのパティ・ミルズ(アトランタ・ホークス)は、日本戦へ向けてこう話していたと『ESPN』でバスケットボールインサイダーを務めるオルグン・ユリッチ記者が報じた。
「ホストを務める国と対戦するのは信じられない機会だ。1つ言えるのは、客席とコートにはものすごいほどの火力があるということ。…僕らとしては自分たちのAゲーム(最高のゲーム)を持ち込まないといけない。ディフェンスをしっかりこなし、試合のスピードをコントロールしなきゃならない」
FIBAランキング3位のオーストラリアは、2021年の東京オリンピックで銅メダルを勝ち取った強豪なのだが、大激戦となったドイツ戦を落としたことで、早くも“マスト・ウィン・ゲーム”を迎えることとなった。
「これはワールドカップなんだ…。誰もが自分たちのベストを持ち込む…。僕らはこの大会がハードになることは理解している。そのプレッシャーがかかろうと、僕たちは喜んで受け入れるさ」
そう話したミルズにとって、日本代表の渡邊雄太(現フェニックス・サンズ)は昨シーズンにブルックリン・ネッツでともに戦った元チームメートで、6月にはハワイで一緒にワークアウトもこなした。また、オーストラリア代表のアダム・カポルンAC(アシスタントコーチ)は昨シーズンにネッツのACを務めており、渡邊とも対戦する今夜の日本戦は「素晴らしいバトルになるだろうね」と口にしていた。
ミルズは今大会2試合を終えてチームトップかつ全体で7位タイの平均23.0得点に6.5リバウンド4.0アシスト2.5スティールを記録する35歳のベテランガード。183センチ82キロと上背こそないものの、フィールドゴール成功率55.6パーセント、3ポイントシュート成功率38.5パーセント(平均2.5本成功)と好調をキープしている。
今大会ではジョシュ・ギディー(オクラホマシティ・サンダー)が司令塔を務めており、オーストラリア代表の“ハート&ソウル”としても知られるミルズは攻防両面でエネルギッシュにコートを動き回り、目の前にディフェンダーがいようとお構いなしに自らのタイミングで積極果敢にショットを狙ってくる。
負ければセカンドラウンド進出の可能性が消滅するだけに、日本戦では序盤からアグレッシブに襲い掛かってくるに違いない。
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