2024.03.01
8月27日に日本の沖縄アリーナで行われた「FIBAバスケットボールワールドカップ2023」のドイツ代表との一戦で、オーストラリア代表は序盤から0-8のランを許す苦しい展開となった。
だがそこでチームを鼓舞して奮起したのがパティ・ミルズ(アトランタ・ホークス)だった。第1クォーター残り7分21秒でタイムアウトをとったオーストラリアは、ミルズが3ポイントシュートを沈めてチーム初得点を奪う。
その後もフェイダウェイジャンパーと長距離砲をリングへ放り込み、1人でチーム最初の13得点を荒稼ぎするスコアリングショーを開演。試合は大激戦の末に82-85で惜敗したのだが、35歳のベテランガードはチームトップの21得点6アシストをマーク。
25日のフィンランド代表戦で25得点8リバウンド4スティールを残していたミルズは、これで今大会を2戦連続の20得点超えとしたのだが、実は2010年の初出場から今大会の2戦目まで、なんと16試合連続で2ケタ得点を残し続けていると『FIBA』が報じた。
FIBA PATTY is a different beast 🇦🇺💪
Double-digit scoring in every single #FIBAWC game of his career so far.
Read more 📰 https://t.co/hWkg4lhOhF pic.twitter.com/4IuxHcRcjX
— FIBA (@FIBA) August 27, 2023
ワールドカップで16試合連続2ケタ得点というのは、21世紀以降では元スペイン代表のパウ・ガソル(24試合/元ロサンゼルス・レイカーズほか)、元ドイツ代表のダーク・ノビツキー(18試合/元ダラス・マーベリックス)に次ぐ3人目。
先日そろってバスケットボール殿堂入りしたガソルとノビツキーは、いずれも213センチのビッグマンだったことから、183センチ82キロのミルズはガードとしては21世紀で最長記録を保持していることとなる。
さらに、現在ワールドカップでミルズは10試合連続で15得点以上を稼ぎ出している。これはワールドカップの歴史上で見ても、オスカー・シュミット(元ブラジル代表)、アンドリュー・ゲイズ(元オーストラリア代表)、ガソルしか達成していない快挙。
“ブーマーズ”の愛称で知られるオーストラリア代表でハート&ソウルかつトップスコアラーを務めるミルズは、2021年の東京オリンピックの3位決定戦でいずれもゲームハイとなる42得点9アシストをたたき出したこともある。
開幕前に“死のグループ”と評されてきたグループEは、2試合を終えてドイツが2勝でセカンドラウンド進出、2戦全敗のフィンランド代表が順位決定戦へ進むことが決まった。
1勝1敗で並んだオーストラリア代表と日本代表の勝者がセカンドラウンドへ駒を進めることができる。29日の20時10分から沖縄アリーナでスタートする大一番で、日本はグリーン&ゴールドのユニフォームを身にまとった“FIBAミルズ”をスローダウンすることができるか注目していきたい。
2024.03.01
2023.09.01
2023.08.29
2023.08.25
2023.08.21
2023.07.09